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17再遭の呪い
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その日記録に残る限りでは3度目の宿儺の顕現となった
高専交流会当日
『悠仁。その格好は?』
普段とは違う格好に花御が尋ねる
「高専の制服。なるべく目立たないようにするように。ハナミンはやっぱ目立つなー」
『黙りなさい。私は私で行動します。あなたと一緒では足手まといすぎる』
』
「うん…」
俯く悠仁に
『腹を立てていますか?』
頭を撫でる
「ううん。ハナミンはやっぱ優しいな」
にこりと笑う
『事実を言ったまでです』
冷たく突き放す花御に
「俺はハナミンが正直な所が好きだから」
笑顔のままで
『あなたはやはりバカですね』
「うん。先生が嘘つきで良いのと同じようにハナミンは正直で良いよ」
そのまま歩いていった
『本当にバカですね』
「しっかし呪霊が多いなー!」
森の中に放たれた呪霊はレベルが低いものの数はあり
「祓っちゃダメなんだよな…」
呪霊に付いた札に触れないようによける
「交流戦に放たれた呪霊は札がついていて、呪霊を祓うと監督している教師に報告される。だから高専生以外が祓えば確実にバレる」
夏油からの情報
「うー、面倒臭ぇ…」
呟いていると
「え…あっ!」
目の前を走る見知らぬ高専生の背中を呪霊が狙い
「危ない!」
悠仁は思わず黒閃で攻撃した
「札がまた東京校の色だ」
五条が嫌みのように呟く
「こっちは乱闘だね」
冥冥がカラスからの情報を得て楽しそうに笑う
「はぁー…乱闘って何考えてんの…皆何で仲良くできないのかしら」
歌姫がため息を吐く
「歌姫に似たんでしょ?」
五条の無神経な発言に
「私が嫌いなのはあんただけだ!」
歌姫が怒鳴る
「また東京校だね。優秀な生徒…うん?あの子は?」
監視カメラの端に僅かに写った影
「誰かいた?」
「いや、ただの学生だ。制服の端が見えた」
「もう!驚かさないで下さい」
ため息を吐く歌姫に
「案外僕達の求める物が来たりしてね」
クスリと笑った
「いきなり何?」
「呪霊だ!」
後ろから気配を感じ
構えようとした伏黒達の目の前で
「危ない!」
と叫び飛び込んできた人影
黒閃を扱う見知らぬ少年
「「…誰?」」
「え?あっ!怪我はないか?」
高専の制服を着た
((虎杖悠仁!))
警戒を解かない2人に
「あの…大丈夫?」
「それ以前にあんた誰?」
「俺達は東京校だが、お前京都校にも居なかったよな」
「あー、うん…遅刻しました」
((嘘が下手!))
悠仁に背を向け
「想像以上にバカなんだけど」
「そもそも敵を助けてるからな。まあ適当に話をあわせて乙骨先輩の所に連れていくか」
こそこそと話す
「どしたん?お前ら伏黒と釘崎だろ?2年の人達元気?」
自分の正体に気づかれていないと思い込んでいる悠仁は気さくに話しかける
「あのな。助けてくれた事には感謝してる。だが、昨日の2年の嫌がらせの事があるからお前は正直信用出来ない」
「え?あー…ごめん…俺のせいじゃないけど…」
困惑気味の悠仁に
「あんたが先輩達に会いたいって言われてもあんたが何処の誰か分かんないし、もし先輩の命を狙ってるなら私は容赦しない!」
金槌を構える釘崎に
「いや!真希さん達に恨みも何もないのに大袈裟な!…五条は死んで欲しい…」
思わず本音が出る
「あー…それは分かるわ~!」
「五条先生ドクズだしな」
「ははは…あ!ミゲル!」
「え?」
悠仁は唐突に思い出す
百鬼夜行の日
自分達を逃がすために五条と戦っていた
「ミゲル知らない?外国人の術師。俺仲が良くて」
「マタ鍋クワセロ」
あの約束を守る為に
「ミゲルと約束してて」
伏黒と野薔薇はお互いに顔を見合せ
「知らないんだけど」
「俺も聞いたことない」
ズキンッ
「聞いたことない?」
瞬間悠仁の表情が強張る
「ああ。勤務を一緒にやったことないし、先生なら知ってる…っ!」
悠仁の表情に伏黒も身構える
「ミゲル…あいつらミゲルも殺したのか…」
唇を震わせる
「おい、いた…」
思わず名前を呼ぼうとしたが
「ケヒッ!」
悠仁の頬に目と口が現れる
「貴様小僧の名を呼ぼうとしたな?」
ドキンッ
「お前が両面宿儺か」
「だとしたら?」
身構える
「あの…俺関係ない奴と戦いたくない」
逃げろと言うも
「敵を信用するほどおめでたい頭じゃない」
伏黒は影絵を作る
「釘崎!先輩達を呼べ!」
「…っ!…宿儺…」
名を呼び瞳を閉じる
「ケヒッ!珍しく賢明な判断だ小僧」
顔に浮かぶ紋様と両目の下にも一対の瞳が現れる
と同時に
「…!」
沸き上がる凄まじい呪力
「小僧との縛りで乙骨以外の生徒は殺さん。安心して乙骨を呼ぶ餌になれ」
姿を消したかと思えば
「くっ!」
急に目の前に現れ鳩尾に拳を繰り出すも
ガードする
「ほう…今のは悪くない」
にこりと笑い
ドカッ
「ぐっ!」
蹴りを入れられる
「俺を退屈させるな」
吹き飛んだ伏黒にゆっくりと近付くと
「ほう…貴様の式神か」
腕に大きな犬が噛みついてきた
「面白い」
「そろそろ時間だな」
帳を下ろす
「さあ、ハンガーラックを手に入れるぜ!」
「時間だよ」
帳を確認し真人が話しかける
「ああ」
瞑想していた脹相が目を開く
「壊相、血塗。今お兄ちゃんが迎えに行くからな」
見張りに向かい
「尖血」
技を繰り出した
「さ、俺も…うわっ!」
頬を掠める尖血に真人が声をあげる
「ちっ」
「今舌打ちした?舌打ちした?」
「惜しかった…あまり俺の側をうろちょろするな。死ね…いや死ぬぞ」
「本音が漏れてるよ君」
笑いながら人体を変化させ
「さあ、回収しよう」
指と九相図を回収した
「待たせたなお前達」
大事そうに抱えた
「ケヒッ!ヒヒッ!」
次々と式神を破壊され
自身も痛め付けられる
「退屈しのぎには悪くない」
「はっ!嘗めやがって!」
縛りがあるせいか
本気を出せば自分は殺されていた
「…ふるべ…」
「…?空気が変わった!」
伏黒の呪力に宿儺は笑う
「面白い!お前の本気を魅せろ!」
「伏黒!」
しかし
「ちっ!乙骨じゃないのか…」
駆けつけたのは憂太ではなく
「帳まで上がった…くっ!」
ドクン
心臓が強く鼓動し
「ぐっ!小僧ぅ…」
アザが消え
悠仁に戻る
「ごめん…お前を酷い目に合わせた…」
泣きそうな表情で謝罪する
「うっせぇ…呪術師はこんなもんだ…むしろ縛りがあって助かった」
「本当にごめん…」
去ろうとした悠仁の前に
『悠仁!』
「ハナミン!」
花御が現れる
『その名で呼ぶなと…乙骨がここに来ます!』
花御の伸ばした腕に
悠仁もしっかりと握りしめ
そのまま抱えられる
「虎杖君!」
「乙骨!」
花御の腕の中から睨み付ける
『宿儺は入れ替わりますか?』
「ううん。さっき出したばかりだし、他の奴らが巻き込まれる」
『あなたにしては賢明な判断です』
「あはは…」
苦笑し
憂太に向き直る
「虎杖君。脹相さんは居ないの?何で呪霊と一緒に?」
「あんたには関係ない。順平だけでなくミゲルまで!」
「え?ミゲル?ミゲルならアフリカで仕事してるけど」
きょとんとした憂太に
『大丈夫ですか?悠仁』
顔面を真っ赤にした悠仁が両手で顔を隠す
「ど、どうしたの虎杖君!」
「あー、私らミゲルって人知らないから勝手に勘違いしてキレたみたいです」
「本っ当にすみません」
『やっぱりバカ…』
「𠮷野順平は気の毒だったけど君はまだ引き返せる。おとなしく投降して」
憂太が語りかけるも
「無理に決まってんだろ!」
悠仁は言い放つ
「兄貴も仲間も俺のために命かけてくれてるんだ!そんな奴らを裏切れるかよ」
花御の前に出て花御を庇う
「俺の仲間に手を出すなら殺す!」
『悠仁』
ぐいっ
「えっ?ハナミン?」
いきなり悠仁の襟首を掴み
『邪魔です』
ぶんっ
「わーっ!虎杖君!」
悠仁は空高く投げられた
『あなたが居ると巻き込まれます』
「仲間を逃がすとは随分とお優しい呪霊だな」
駆けつけた東堂が憂太に並ぶ
「いや、あの…虎杖君投げ飛ばされて」
「ちゃんと受け身ぐらい出来んだろ?」
「多分…」
『人の心配をしている場合ですか?』
両腕を出した花御が構える
『私はあの子のように優しくありません』
花御が構える
『死して賢者となりなさい』
「ハナミン投げすぎだっつーの!」
遠くまで投げ飛ばされるも木の枝に引っ掛かり落ちる
埃をはたき空を見上げると
帳は上がっており
「もう引き上げないとな」
呟いていると
空中に見覚えのある
「うぇっ?五条?」
五条が浮かんでいて
「うん?今の声…」
相手に気付かれそうになり
慌てて木の影に隠れるも
「呪力でバレバレだよ」
「ぎゃあっ!」
五条はいきなり現れる
「ウンウン。また呪力が上がったねえ」
楽しそうにする五条に背を向ける
(さっさと逃げないと!)
逃げようとしても逃げ道を塞がれる
「ひっ!」
五条を避ける
「酷いなあ。僕は君になにもしてな…」
「強姦しまくっただろうが!淫行教師!」
五条の言葉を遮り
「頼むから死んでくれ!」
言い放つ
「ねえ、君いつまでお兄さんに負担をかける気?」
五条はいきなり真面目な表情になる
「…っ!分かってるよそれくらい…」
自分はずっと足手まといだと理解はしている
「だから宿儺の指を集め…」
目の前に五条が近づく
「そんなことを言ってるんじゃないけど。君は泣くのを我慢してるだろ?」
両頬を包む
「そんなことない!」
服の裾を握る
「他の奴にはそれでも良いよ。僕の前では正直に…」
ゴンッ
頭突きを食らわせようとして阻まれる
「我慢しないでたまには弱味を見せて」
頬を撫でようとしても拒否する
「俺は我慢してない!俺はずっと先生を好きでいる!」
強い眼差し
「だからだよ」
トンッ
額を指で突かれると
悠仁の意識が遠のく
「僕は一生君の先生みたいになれない」
だからこそ
「脹相に傑の代わりに弱味を見せて欲しいんだ。僕は君に愛情を注ぎ続けるから」
意識のない悠仁の首筋にキスマークをつける
「また迎えに行くから」
そのまま上空に飛び
混乱を鎮めに行った
「はぁ…こんなに大変だとは思わなかった」
組屋が五条に倒されたと同時に逃げ出した重面
ふとみると木陰に倒れた悠仁がいて
「悠仁?」
話しかけ
息を確かめる
規則正しい呼吸に意識を失っているだけだと知る
「貸し1つだな」
いやらしい笑みを浮かべ抱き上げようとするも
「重っ!」
背負いながらよたよたと歩く
「これはセックス1回じゃ済まないな…」
ズルッ
ズルッ
「重い~!やっぱり途中で捨てればよかった!」
意識のない悠仁を引きずりながら文句を言い続け
ため息を吐く
『悠仁…』
向かい側からは満身創痍の花御が現れ悠仁を呼ぶ
「ああ、気絶してるけど無事だよ」
重面が答えると
花御はそのまま倒れ込む
「君は働きすぎ」
笑いながら花御を見下ろす
「かわいそっ」
背負っていた刀を抜く
「楽にしてあげようか」
笑ったままトドメをさそうとするも
「お疲れっ」
真人が割り込んでくる
「人間のくせに勝手すんなよ。殺すぞ」
笑ってはいるが怒りを感じる
「嫌だなあ。優しさじゃんか。呪いにこの機微は分かんないか」
やれやれと言った感じで
「俺は人間だけどそんなのわかんねーよ!」
いつの間にか意識を取り戻した悠仁が重面を睨み付ける
「悠仁!気が付いたんだ」
嬉しそうに話しかけるも
「邪魔!」
悠仁は押し退ける
「酷いなあ。誰が気絶したお前を運んだと思ってんだよ」
頬を膨らませる重面に
「それはどうもありがとう。俺に何かしてたらぶん殴るから」
「棒読み!それにまだなにもしてないって!」
弁解するも信じて貰えず
「ハナミン!無事?ひでぇ…」
花御を思いやる
『その名前で呼ぶなと何度も…あなたが無事で何よりです』
「五条に眠らされてた…俺役立たずだ」
俯く悠仁に
「そんなことより花御を治療する。手伝って。花御も起きて。帰るよ」
花御を支え歩く
「真人、兄貴は無事なん?」
「あれ?悠仁、やっと脹相の事お兄さんて呼んであげることにした?」
「あ、いや、今の聞かなかった事にして…」
顔を赤く染めた悠仁にクスリと笑う
『真人…』
花御が口を開く
「どうしたの?」
『殺意にブレーキをかけるのはストレスが溜まりますね』
「花御も呪霊らしくなったね」
「お帰り。君が無事で良かった」
帰ってきた悠仁を抱き締める
「先生、ごめん。指、回収できなかった」
謝罪する悠仁に
「良いよ。目的は君のお兄さん達だ」
同じく回収した宿儺の指の事は言わず
「いや、脹相の弟だろ?」
脹相が瓶を見せる
「待たせたな。お前のお兄ちゃんの壊相と血塗
だ」
「いやそんなん言われても…胎児?」
保健の授業で見たイラストを思い出す
「俺達は堕胎した呪霊と人間のハーフだと説明しなかったか?」
「うん、まあ…脹相が今の姿だからピンとこなくて」
「受肉したからだ。俺も前は…悠仁、首が赤い」
脹相に指摘され
「虫刺され?外で寝てたし」
悠仁が首を掻く
「鏡ならここ」
夏油がコンパクトを差し出す
「先生女子みたい…」
首を確認して
「あーっ!これキスマークじゃん!何してくれてんの!」
悠仁が怒り
重面に迫る
「俺じゃないよ。お前を見つけたときは意識もないしで。ここまで引きずったんだし」
「そうだったんだ。ありがとう」
「素直に言われるとこっちも不埒な事が出来ないな」
照れ臭そうな重面に
「それはそうとハンガーラックはどうした?」
脹相が尋ねる
「あっ!そういえばハンガーラック!」
「死んだか。惜しい人を亡くした」
「えーっ?ハンガーラック死んだん?可哀想に…」
「ポニーテールが付いていながら…」
脹相が無表情で責める
「いやまだ死んでないよ?五条が結界を破って鞣造が倒されて捕まったし」
「そしてお前は見捨てたと」
「言い方!…と言ってもそうだしな。俺負けると分かってる試合にはでないタイプだから」
へらへらと笑う重面に不快感はあるものの
自分も大して役に立たなかった悠仁は唇を噛み締める
「悠仁、お前顔色が悪いぞ」
脹相が何かを察し悠仁を部屋に促す
「え?脹相の方が顔色悪い…」
「良いから。夏油、俺達は部屋に戻る。良いな」
「ああ、悠仁の調子が戻ったら私の部屋においで。報告を聞こう」
夏油は手を振り
「さて、君にも聞きたいことがある」
重面に笑いかけた
「悠仁、何かあったのか?」
脹相の部屋に行くとテーブルの上に弟2人が入った瓶が置かれていて
「弟達と積もる話もあるだろ?おれは邪魔だし」
部屋を出ようとするも
「お前も俺の弟だ。悩みごとがあるなら相談に乗る。コイバナも出来る」
「そ、そうなんだ(こういう冗談も言えるんだな)悩みって言うか俺が戦力外という事だけだよ」
「それは無い。お前はポニーテールより強い。成長途中だ。誰かに言われたとか?」
首筋のキスマークをなぞる
「…俺…あんたの足手まといになってるだろ?」
俯き拳を握りしめる
「俺あんたの好意に甘えてた…」
兄だという主張に辟易しながらも心の何処かで甘えていて
「本当の弟が来たらあんたそっちの方に行くだろうし、ハナミンにも不必要な怪我を…」
パアンッ
いきなり両頬を挟む様に叩かれる
「俺がいつお前が負担だと言った?」
「脹相?」
脹相は珍しく怒っていて
「お前のお兄ちゃんを見くびるな!9人共全員俺の大切な弟だ。足手まといは誰もいない」
強く抱き締める
「お前達が一緒に居てくれることが一番嬉しい」
「…うん…ありがとう脹相」
思わず涙が溢れる
「やっとお前の側に居られるようになったんだ。2度とそんなことを言うな」
「うん…うん…」
「あれ?悠仁泣いてたの?お兄さんと喧嘩した?」
ギクッ
「べ…別に…」
顔は洗った筈なのに夏油にはバレていて
「兄弟間の行き違いはよくあることだ。そう言うことの積み重ねで信頼を得ることもある。俺と悠仁は日にちも浅いし、しかしその程度で兄弟仲が悪化する程心の狭いお兄ちゃんではない」
「顔近いよ…」
夏油の部屋に招かれると
呪符と縄で拘束された重面が居て
「…………」
不愉快な表情を見せる悠仁と
「……お邪魔しました…」
悠仁の肩を抱き
部屋の外へ向かう脹相
「話は終わってないよ」
呪霊でドアを塞ぐ
「悠仁は未成年だ。コアなプレイを見せつけるな!」
「別に彼とそう言うことはしていないよ」
故にを手招きし
膝の上にのせる
「今回の作戦の反省会だ」
悠仁の首筋のキスマークをなぞる
「あ、ごめん先生」
俯く悠仁
「仕方ないよ。悟の術には誰も敵わない」
唇を押し付け強く吸う
「んっ!」
「これ見よがしにキスマークをさらけ出してる君にも腹が立つ」
「心が狭いな」
脹相が間に立つ
「心は狭いよ。私にとっても悠仁は大事な子なんだ」
夏油の胸の中で鼓動を感じる
「先生」
やっぱり俺はこの人が好きだ
「俺は…」
「私の事が好きなら私の言うことが聞けるね」
「…ぁ…ぅ」
俯く悠仁に
「大丈夫。君に酷いことはしない」
額にキスをする
「ぅん」
夏油にすがり付く
「先生大好き」
兎に角先生に付いていこう
「悠仁愛してる」
嘘でも言ってくれたこの言葉に殉じたい
「それはただの呪いだ」
呪いに我々は縛られている
続く
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