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23最宣の呪い
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「悠仁、私達もお前の兄弟だ」
「俺達はお前の為に生きる」
「お前もまた俺達の為に生きろ」
3人の兄達との約束
「分かった」
脹相への借りもあり
特に難しい願い事ではないので受け入れた
「悠仁、その格好」
高専の制服姿に夏油が話しかける
「別に先生とのプレイじゃねーから。学生服の方が目立たないし」
頬を赤らめる
「私も制服プレイの好みはないから。もしかしてお使いに君も行くのかい?」
「うん。宿儺の指の回収だから俺がさっさと食った方が良いと思って。それに…」
チラリと真人を見る
「…ああ…」
当の真人は袋から遊び道具を出していて
「真人は私達が押さえておくから行ってきなさい」
悠仁を促す
「じゃあ行ってきます」
「ああ」
「悠仁」
出発しようとした悠仁を脹相が呼び止める
「どしたん?脹相」
「お前にまだ言ってなかった。壊相お兄ちゃんなんだが」
「お兄ちゃん違うし」
「壊相の背中は絶対に見るな。コンプレックスだから」
「はあ…だから背中を見せないように動いてたんだ。てかあんな格好しなきゃ良いのに」
「お兄ちゃんとのお約束だ。出来るな?」
「だからお兄ちゃんじゃねーし。まあ背中を見られたくないなら見ないし」
「じゃあ行ってこい。気をつけて」
「うん。行ってきます」
悠仁達を見送ると
「脹相、人生ゲームしようぜ」
「分かった。おまえの人生を終わらせるゲームだな」
ボキボキと関節を鳴らす
「何でだよ!」
「ここか」
橋の上から現場を覗く
「ああ。結界が存在するから作法にのっとって入らないとね」
壊相が辺りを探る
「何だっけ?八十八橋の下で肝試し?」
「そうだぞ。そして川や境界をまたぐ彼岸を渡る行為は呪術的に大きな意味を持つんだ。だな!兄者」
「そう。だから川を越えるとそこは敵の領域だから気をつけて」
3人で渡ろうとするが
「あ、ちょっと待って」
悠仁が止める
「?何かあった?」
尋ねる壊相と血塗の手を取る
「「悠仁?」」
「温かいな2人共」
2人の手を頬に着ける
「まあ私達は受肉体だから体温はあるよ」
「ゆーじの方が温かいぞ」
「うん。脹相も温かい。夏油先生は人間だから温かいけど冷たい」
「温かいけど冷たい?」
「うまく言えないけど」
2人の手の温もりを確認する
「ふふ…人間と言うのは難しい事を考えるね」
笑う壊相
「このお使いが終わったらお互いに良く話そう。私達はお前に対して知らないことが多い」
「兄者の言うとおりだ。俺達はゆーじの事も知りたいぞ」
握り返して来る2人に
「うん。帰ったらいっぱい話す」
悠仁は笑顔を見せた
と同時に
「あっ!あいつら!」
「悠仁!」
悠仁は1人走り出した
「ゆーじ?」
「血塗、私はあちらに回る。お前は悠仁と一緒に行くんだ」
「分かったぜ兄者」
「乙骨先輩に黙ってきたけど良かったの?」
八十八橋の下に降り野薔薇が口を開く
「ああ…あの人は真面目だから上からの命令に従うだろ」
「被害者の数が想定より多いならこれはもう僕と同じレベルでないとダメだ」
「嫌み?私らそんなに頼りない?」
睨み付ける野薔薇に
「いや…あの…僕は五条先生の代わりに君達を守る義務がある。宿儺の指が関われば…受胎九相図や特級呪霊が現れる危険性がある」
脹相ならば無闇に人は殺さないが
「虎杖君と一緒にいた呪霊は強い。正直君達だけだと死ぬ」
「…俺らはそんなに弱いですか?」
唸るように呟く
「宿儺…虎杖悠仁の呪いは普通の術者では敵わない。僕は事実しか言わない」
憂太の言葉に伏黒と野薔薇は俯いた
「と言われて大人しく引き下がれるかよ」
「だな」
結界内に侵入すると現れたもぐらのような呪霊
そして
「危ないっ!」
2人の前に再度現れた
「「虎杖悠仁!」」
「あ、伏黒元気?」
そして
「相変わらずのバカ…」
「これ脹相のコマね」
手渡されたコマを眺める
「その前に」
夏油が脹相の隣に座る
「君は何を企んでいる?」
髪を弄る
「何の話だ?それよりゲームはしないのか?」
真人は既に始めており
ルーレットが回る
「良いんじゃないか?それより君だ」
体に触れてくる夏油に眉をしかめながらも抵抗はせず
「俺は弟達の為に動いている。宿儺の指集めもだ。でなければここにいない」
そのまま夏油の唇を受け入れる
「ここですんの?」
苦笑す真人に
「じゃあ止めろ」
脹相が不快な眼差しで真人を睨む
「真人に止められたら私の部屋へ行くまでだ。まあ君がそこまで我慢できるなら良いけど」
股間を押さえ唇を震わせる
「どうする?」
「分かった…」
立ち上がり
「自分でどうにかする」
出ていこうとするも
「ここでしか相手はしないよ」
脹相の腕を引き
夏油の胸に飛び込ませる
「君は案外小賢しいからね」
キスを迫ると
真人を気にしながらも脹相は受け入れる
「んっ!んぅ…」
ちゅく
「ふ…」
夏油にすがり付く
脹相の頭を押さえ舌を絡める
「は…」
唇を離し
涎の糸を引く
「もっと欲しい?」
「…呪術において血と同じ生命に繋がるのが精液だ」
人間を支配する生命そのもの
「俺もお前の支配権に入っている」
精液で支配し
自分から離れないようにした
「悠仁の事もあるが、お前との契約もある」
跪き夏油のズボンのチャックを下ろす
「弟達の為だ」
そのままくわえる
「ふ…流石お兄ちゃんだね…」
カララララ
回るルーレットと進むコマを眺め真人は笑う
「これと同じで後には戻れないんだね。君も悠仁も」
呪いの道は止まらない
「これ、虎杖悠仁の資料ね」
「非術師の家系ですね」
「両親は虎杖が赤ん坊の時に死亡。唯一の祖父も病死」
「祖父の死因は癌。特におかしな所もない」
「非術師の家系で本人家族ともに異常は無しですか」
「身体能力は人並み以上。それ以外はごく普通の子供だったよ」
「それで…俺達にどうしろと?」
報告書から顔を覗かせ伏黒が眉をしかめる
「まさか私達に虎杖とお友達になれなんて言う訳じゃ無いよね?」
訝しげな野薔薇に
「そうだよ。2人ならうまくやれるっしょ。悠仁も君達なら心を開くだろうし」
「はぁー」
「………」
溜め息を吐く伏黒に
返事すらも出来ない野薔薇
「大丈夫大丈夫。君達がコミュニケーション下手でも悠仁は人懐っこいからうまくいくよ。何せ呪霊とも仲良くやっていけるくらいだから」
「すみませんね人付き合いが苦手で」
「呪霊処か人間にすら嫌われてる先生にだけは言われたくなかった…」
「そういうわけだからよろしくぅ~」
「とは言われたものの…」
「本当に来るとは…」
呪霊に襲われそうになった2人を助けた
「「虎杖悠仁!」」
「お前ら大丈夫か?」
「ああ」
「大丈夫だけど」
「良かった~!」
屈託なく笑う悠仁に
「あんたバカだろ?」
野薔薇が溜め息を吐く
「へ?」
不思議そうな悠仁に
「俺達はお前の敵だろうが!」
「呪術界の連中や五条にはムカつくし、死んでほしいけどお前ら何もして…あーっ!」
びくぅっ
いきなりの大声に怯む
「どうした?というかうるさい」
「俺、お前に謝らないといけなかった!」
いきなり頭を下げる
「この間は勘違いしてごめんなさい。ケガ大丈夫?」「大丈夫?で済むか!」
「特級呪霊に襲われてあの程度で済んだのはラッキーだけど、あんたは伏黒を重傷に追い込んだんだ」
睨み付ける2人に
「本当にごめんなさい」
頭を下げる
と同時に
「虎杖君!」
「ゆ…た…さん」
憂太が現れた
「先輩ストーカーかよ!」
「釘崎言い過ぎ」
「はっ!んんっ!」
1人ゲームに興じる真人の隣で脹相は夏油のぺニスをしゃぶる
「んんっ!」
脹相の頭を撫で満足そうな笑みを浮かべる
「ねー!ゲーム中なんだけどー!」
「ああ、ほら」
夏油が面倒臭そうにルーレットを回す
「大事なコミュニケーション中だよ。1人で3人分やれば良い」
「…もういい…」
口元を拭い脹相は夏油から離れ
「今は真人のゲームに付き合うんだろう?」
椅子に座ろうとするも
「まずは君だ。真人には待って貰えば良い」
脹相の体を抱き締める
「良いよ。俺も一緒にやりたい」
脹相に触れようとするが
「脹相にも触れるなと言ったはずだ!」
夏油が厳しい声をあげる
「ちゃんと優しくするよ」
尚も手を伸ばす真人の手を払いのけ
「分かったよ。私が2人分のゲームをしよう」
椅子に戻る夏油に続いて脹相も座ろうとしたが
「何だ?こいつは」
脹相の体に纏わりつく呪霊
「去年呪霊を集める猿…佐藤さんの娘さんを救った事があっただろ?」
「佐藤さん?高橋さんじゃないのか?」
「田中さんかもよ?」
「真人うるさい」
「その吉田さんなんだけど。あれ?まあいいや。娘さんに憑いていたのが色情霊」
肌に纏わりつく性的な絡みに不快感を見せる
「しばらくそれで遊ぶといい」
ニヤリと笑い
ゲームの駒を進め始めた
「覚えてろ!」
「憂太さん…なんでここに?てか本当にストーカー?」
突然現れた憂太に怯える悠仁を伏黒と野薔薇が庇う
「ちょっと待って!僕五条先生と同じポジション?」
「にしか見えません正直」
「…きっしょ!」
「「釘崎それはさすがに言い過ぎ!」」
悠仁と伏黒が同時に叱る
「いや…虎杖君が居たのは驚いたけど、僕は伏黒君と釘﨑さんが心配で…」
「え…私らのストーカー?」
「マジっすか…」
「憂太さんこええ…」
「えーっ?」
続く
じゅじゅさんぽ
童話金の斧銀の斧
百鬼夜行前の話
悠仁「わーっ!夏油先生が湖におちたーっ!」
脹相「そのまま浮かび上がらなかったら良いのに」
悠仁「脹相!そういうこと言わないの!」
ブクブクブク
湖面から溢れる泡
悠仁「あっ!先生!」
泡を立てながら現れた人影は
悠仁「誰?」
脹相「呪霊か?」
身構える脹相
?「私はここの湖の女神です」
脹相「呪霊だな」
悠仁「女神だって言ってんじゃん」
女神「あなた方が落としたのはこの糖度1000%デレデレの夏油傑ですか?」
デレデレ夏油「悠仁、今日も可愛いね。ずっと抱き締めていたい」
女神「それともこの凍度1000%ツンツンでなくツンドラ夏油傑ですか?」
ツンドラ夏油「この猿が!愛がほしければ跪け!」
悠仁(うわー…どっちもキモ!てかどんなプレイを期待しとるん?この女神様)
脹相(女神?呪霊共々殺すか)「…百斂…」
悠仁「待って!待って!先生の無事が分かんない今この女神?様は祓っちゃ駄目なんじゃね?」
脹相「…夏油…対して惜しい奴でもなかった」
悠仁「だから待てって!俺が答えるから!えーっと…湖に落ちた夏油先生はドクズで前髪おかしくて目も細くて後…えーと…俺が大好きな人だ!」
脹相「悠仁…言ってて恥ずかしくないか?」
悠仁「言わんで…俺もちょっと恥ずかしい…」
顔を真っ赤に染め両手で隠す
女神?「あなたは正直者…」
ザバアッ
湖から突然現れた新たな呪霊
悠仁「えっ?」
脹相「呪霊?」
バクンッ
呪霊が女神を呑み込む
?「それは呑み込んでしまって良い。特に役に立ちそうにないから」
悠仁「また何か出たーっ!」
湖から現れた何かに悠仁と脹相は思わず身構える
?「君達は私の顔も忘れるくらい頭に身が詰まって無いのか…」
悠仁「夏油先生!」
脹相「…ちっ!」
夏油「脹相…今舌打ち」
悠仁「先生!今呪霊が女神様を食った!」
夏油「ああ、あれは私の呪霊だ。女神?とやらも呪霊で私に依頼が来ていたものだ。確かワタベさん…」
ワタベさん?「夏油様、私ワタナベです」
夏油「いいえ。あなたはワタベさんだ。私がそう言ってるんだから間違いない」
悠仁「……(ワタナベさん可哀想…)」
脹相「それでそのワタベさんと女神様の関係は何だ?」
夏油「あの女神?…」
脹相「女神様だ!」
夏油「(怪しさ満載の女神には様付けって…)女神様は湖に2人以上で居ると現れる。1人を湖に引きずり込み、その人物の偽物を作り選ばせる」
悠仁「それでか。変な先生が出てきたの(本物も変だけど)」
夏油「本物を選んでも偽物は付いてくる。その後付いてきた偽物によって全員呪い殺される。偽物を選べばその偽物に呪い殺され、本物は湖の底」
ワタベさん?「この湖での行方不明事件が相次いだので夏油様に頼みました。心なしか湖の雰囲気が変わった気がします。ありがとうございます」
ペコペコと頭を下げ去っていくワタベさん?を見送り
夏油「所で悠仁、さっき本物の私が何だって?」
悠仁「あ…その…あはは…」
グリグリグリッ
悠仁「あだだだだだっ!」
じゅじゅさんぽ終わり
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