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25再胎の呪い 呪霊✕脹相あり
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9人のみと思っていた私達にまだ弟がいた
「あの子にも加茂憲倫の血が混じっていると言う事?」
「ああ。悠仁の両親は悠仁が赤ん坊の時に亡くなったと聞いた。悠仁は親の顔も覚えていないが俺には分かる」
術の影響で血の繋がった弟を感知出来る兄の能力
「兄さんが言うなら間違いないね」
だからこそ
「弟の憂いは全て取り除く」
「伏黒君、ここは君に任せる。僕は釘崎さんの様子を見に行くから」
「分かりました」
「君なら大丈夫だから」
肩をポンと叩き微笑む
「君は僕より強いから」
「それはない!」
「何かごめん!」
「わざとじゃない!わざとじゃないんだ!」
必死で謝罪する悠仁と血塗に
「何やってんの?あんたら…」
呆れた様子の野薔薇
「あいつの背中見たらダメって言われた」
落ち込む悠仁に
「はあ?」
野薔薇は壊相の背後に回り
金槌で壊相の頭を殴る
「じゃなんでそんな格好してんだよ」
「むれるんだよ!」
背中の不気味な顔面から血が滲み
蝶の羽の様な物が現れる
「触爛腐術、極の番」
じゅうう
滴る血が石に触れると石が溶ける
「っ!」
それを見た悠仁の表情が強ばる
「翅王!」
「壊相…」
「バチ殺し!」
「あっ!あっ!」
四つん這いの脹相の腰を掴み
ぺニスを抜き差しすると
脹相は喘ぎ
呑み込みきれない涎が床に落ちる
「エロいなー!やっぱり脹相も良いな」
コマを進める手を止め
真人が笑う
「脹相にも触れるなと言っただろう?」
不愉快な眼差しを向けるも
「良いじゃん。精液の補給が必要なんだろ?」
真人は無視する
「んんんっ!」
呪霊の指が脹相の乳首を乱暴に捻り
ぺニスをしごく
「はっ!イ…」
下腹部をヒクつかせ脹相が射精を訴える
「良いよ。イきなさい」
脹相の頭を撫でる
「あっ!んんんっ!」
呪霊の手の中に精液を放つと
びしゃっ
「ごめーん!興奮しちゃった!」
真人が脹相の顔面に精液をかけた
「あいつ絶対殺す…」
1人呟き衣服を整える
「シャワーを浴びてくる」
「ああ。綺麗に洗いなよ」
不機嫌な夏油が答える
「私のものに変なマーキングは止めろと言っただろう?」
「俺は犬じゃないよ?」
やれやれと笑い続ける真人に
「呪霊の分際で…アレが終わったら覚悟しろ」
「釘崎、あの血に触れたらヤバイぞ」
「分かってる!てかあんたあっち側じゃないの?」
何故か野薔薇を庇う悠仁に
野薔薇は勿論
「ゆーじ!なにやってんだ」
血塗も驚いていて
「お前!ゆーじを誑かしたのか!」
「違うわ!あんたらの弟は想定外の事ばっかりしてるんだよ!」
「私達の大事な弟まで誑かすとは…」
血で出来た羽が襲い掛かる
「釘崎!」
悠仁が野薔薇を抱えあげ走り出す
「えっ?あんた…」
「このまま憂太さんの所まで逃げる」
憂太に野薔薇を預けたら
「憂太さんと伏黒と合流して逃げろ。あいつらは俺が何とかするから」
「…あんた本当に馬鹿だね…」
ため息を吐く
「呪術師は呪いを祓うんだよ」
「人間1人を抱えてなおあの速度…流石は私達の弟だ」
関心した様子の壊相に
「兄者!ゆーじが!ゆーじが!女にゆーかいされた!」
「血塗、悠仁は誘拐されたんじゃなくて自分から女と逃げたんだ」
高専の人間と関わりがあった事を兄から聞いている
「悠仁には気の毒だが、あの呪術師は殺す」
「釘崎さん!」
「先輩!」
丁度野薔薇を探していた憂太と合流する
「憂太さん!伏黒は?伏黒と一緒にここから離れてくれ!」
悠仁が野薔薇を憂太に押し付ける
「あいつらは宿儺の指が目的なんだ。指だけ回収したら戻るから」
説明し2人の背中を押すも
「宿儺の指が関わっているなら尚更僕達はここを引けない」
悠仁の手を取る
「君はこれ以上指を取り込んじゃいけない」
「俺の事には構わんでくれる?」
その手を払う
「あんたも夏油先生を追い込んだ敵だ」
「虎杖君…」
「夏油先生の遺志もあるけど俺もあんたらに殺されたくないから」
2人から離れ
「伏黒達には死んでほしくない。人間は死ぬ時でない時に死ぬのはダメだ!」
背を向ける
「良いな。さっさと行けよ」
「あのねえあんた!」
野薔薇が何かを言おうとした瞬間
「ゆーじ避けろ!」
「え?」
憂太の顔面に血塗が血を吹き掛け
ドドドッ
野薔薇の背中に羽が刃物の様に刺さる
「憂太さん!釘崎!」
「ゆーじ!」
血塗が悠仁の腕を引き背中に庇う
「後は俺と兄者に任せろ!」
「虎杖…てめえ…」
静かな怒りを見せる野薔薇
「ち…違…」
「悠仁。お前の仕事は指の回収だ。ここは私達に任せて行きなさい」
壊相に促されるも
「あの2人は殺さんで…俺…」
尚も言おうとする悠仁に
「お前も生きるんだ!」
悠仁の襟首を掴み
「えええええーっ!?」
投げ飛ばされる
「私達兄弟は全員で兄さんの元に戻るんだ」
「虎杖くーん!」
投げられた悠仁を呼ぶ憂太
「先輩!あいつなら大丈夫でしょ。頑丈だし。それより…」
「そうだ。他人より自分の事だ」
術式の発動によりかけられた血が変化する
「弟がいない隙に殺して差し上げます。あの子が傷つかないように」
腕を組む壊相に
「それは同意だ」
憂太が刀を抜く
「彼にまた恨まれるかも知れないけれど僕は後輩を守る義務がある」
ぞくんっ
「凄まじい呪力だ…」
「この世に4人しかいない特級呪術師の1人…」
「悔しいけど今の憂太には私らが束になっても敵わない」
「憂太は呪術師になってからの経験年数はほんの1年。でもあいつは簡単に今までの俺達を越えた」
「しゃけ!」
「悟の遠い親戚だからもあるけどあいつの強さはそれだけじゃない」
「あいつは成長するんだよしかも俺達の倍のスピードで」
「乙骨先輩…」
「釘崎さん?腕が痛む?」
いきなり話しかけられ動揺を見せる
「先輩ってむかつくけど強いんでしょ?」
「むかつくって…」
「だから絶対あいつら仕留めますよ!」
「うん!絶対に君を助けるよ」
反転術式を使えば簡単に呪血は祓えるが
「伏黒君だけでなく釘崎さんの成長もあるな」
わざと治さずリカも押さえ込んだ
そして
「女ぁーっ!」
「弟にかまけてる場合か」
剣を構えた憂太
「…っ!」
「うわぁああああーっ!先生!先生!」
脹相の腕の中で泣いていた悠仁
一瞬刀の位置がずれる
「乙骨、相手が誰であろうと躊躇するな。死ぬぞ」
脹相の言葉
「憂太、君は大切な人を守る力がある」
「五条先生」
五条の言葉
それぞれを思いだし
「ごめんなさい。でもあなたは人間を…僕の後輩を傷つけた敵だ!」
深く貫く
「け…ちず…ゆ…うじ…」
壊相の呟きが耳に焼き付いた
「ごめんなさい…」
「あいつまで俺を投げ飛ばしやがって…」
ぶつぶつとぼやきながらも
辺りを見渡すと
「ふっ!伏黒っ?」
血まみれで座り込んだ伏黒が居て
「い…生きてる?」
そっと鼻の下に指を当てると
「あ…息してる」
ホッと息を吐き
伏黒の手の中の宿儺の指をそっと取り上げる
「これさえあれば…」
憂太達と戦わずに壊相達と合流できる
飲み込もうとした悠仁に
「おい…泥棒…」
意識の無かった筈の伏黒が声を掛ける
びくぅっ
「ふっ!伏黒っ!くんっ!」
悠仁が裏返った声をあげる
「無事で何よりっ!デスゥ…」
ビクビクと震える悠仁に
「はあ…お前の目的は指だよな」
フウと
再度ため息を吐く
「うん…お前らには恨みも何もないからこのまま見過ごしてほしい」
指を握りしめる
「ざけんな…俺達は呪術師だ。呪霊の顕現…を許すわけねーだろ…」
怪我と疲労で動かない体を無理矢理動かす
「止めろって!今お前怪我してんじゃん!でも指は返さねーけど…」
「呪術師は命を懸けて呪いを祓う。人を守るために」
ドキンッ
「憂太さんと釘崎…」
振り向けば同じく怪我をした憂太と野薔薇が居て
悠仁は後ろ手に指を隠す
「先輩、こいつが指を持ってます」
ピクッ
「虎杖ぃ」
「虎杖君?」
2人が悠仁に向く
「えっ!あっ!その…2人共無事で良かった。俺もあいつらと合流するよ。俺らもお前らに何かするとかないし」
笑ってごまかす悠仁に
憂太は無表情で
「彼らは死んだ。僕が殺した」
吐き出すように話す
「えっ?嘘…」
「ちょっ!せんぱ…」
「彼らは釘崎さんも殺そうとした。だから正当防衛だ」
自分も共犯だと言おうとした野薔薇を制する
「嘘だと思うなら向こうの道路に死体がある。呪霊に付いていたらいずれ君もそうなる」
厳しい眼差しの憂太に
「やっぱ呪術師ってクソだな」
悠仁は笑い
ゴクン
「虎杖君!」
指を飲み込む
一瞬顔に模様が浮かぶも消え
「お前らも俺の敵だ!」
走り去った
「あいつ!」
野薔薇が釘と金槌を構えるも
「釘崎さん!今は伏黒君だ!」
憂太が野薔薇を止める
「そうですね。硝子さん呑んでなきゃいいけど…」
携帯を出すと
「くおぁらー!ガキ共ーっ!」
「あ、新田さん」
怒り狂った新田が走ってきた
「夏油、真人」
人生ゲームのルーレットを眺めていた脹相が2人に声を掛ける
「どうしたんだい?脹相」
「弟が死んだ」
パキッ
指でコマを潰す
「えっ?悠仁も?」
思わず真人が立ち上がる
「悠仁は無事だ。死んだのは壊相と血塗だ。受肉体ならまだしも指1本の呪霊に負ける訳がない」
「ちょっと待ってね」
夏油が携帯を出し電話を掛ける
「ついでに悠仁も回収させるよ」
「えそ…けちず…」
憂太が教えた場所
涙を流した壊相と血塗の死体
「宿儺…お前なら出来るよな…」
「何がだ?」
悠仁の頬に現れた目と口
「こいつら生き返らせるの!なあ!縛りってやつが必要ならなんでもするから!脹相の為にも!」
頭を下げるも
「無理に決まってるでしょう?」
冷たい声が降りかかる
「あ…」
聞き覚えのある声
「お久し振り。悠仁ちゃん」
「真奈美さん、ラルゥ…」
「もしもし、私です。受胎九相図2体の死体と虎杖悠仁を確認。虎杖悠仁は回収します」
「私達もあなたと同じく呪霊と手を組んでるの。傑ちゃんの遺志を貫く為に」
「先生の…」
「ではあなたをお兄さんの元に戻します。車も用意しているから」
車の鍵を見せる真奈美に
「あ、あの…こいつらは…」
2人の手を取る
「宿儺を説得して生き返らせるから。2人が居ないと脹相がまた1人になって…」
「こいつらは生き返らせる事は俺には無理だ」
悠仁の頬に口が現れる
「すっ!」
「宿儺か!」
思わず身構えるも
「大丈夫」
悠仁が笑い掛ける
「小僧、自分が生き返ったのは貴様が器だからだ。だからどんな縛りを設けようとも俺には無理だ」
それだけ言うと口は閉じる
「………」
ぺたりと座り込み
2人の手を握る
「まだ温かいのに…」
「悠仁」
「ゆーじぃ」
今にも目を開け笑いかけるのではないか
「本当は死んでないんじゃ…」
ぽた
ぽたっ
アスファルトにシミが広がる
「悠仁ちゃん、もう行きましょう?もうすぐ高専の関係者が来る」
肩を震わせ涙を溢す悠仁の耳に入った真奈美の声
「受胎九相図を殺したのは高専の2年乙骨憂太と…釘崎野薔薇です」
「あいつ…」
ギリッ
「君の弟達を殺したのは高専の乙骨憂太とその一味だ」
夏油は楽しそうに笑い
真人も嗤う
「高専…」
「高専…絶対に許さねえ!」
呪いが腹の底から沸き上がる
「ケヒッ!良い!それで良い!小僧!憎め!もっと人を憎め!」
呪いを受胎しろ
続く
じゅじゅさんぽ
金の斧銀の斧 五条悟偏
ドボンッ
野薔薇「えーっ!嘘ぉー!」
憂太「釘崎さんどうかした?」
野薔薇「五条先生が池に落ちた…」
恵「嘘付け。先生が落ちるわけ…」
水泡と共に現れる謎の女性
野薔薇「…呪霊?」
伏黒「祓うか」
憂太「…(無言で刀の鍔に手を掛ける)」
謎の女性「あなた方が落としたのはこのモノホンのグレートティーチャー五条悟ですか?」
モノホンのグレートティーチャー五条悟「僕の大事な生徒は僕が守る!」
憂太「えっ?金の斧銀の斧の女神様?」
野薔薇「…は?(てかモノホンていつの時代の言葉よ)」
恵「面倒クセエ」
女神様「それとも熱血教師五条悟ですか?」
熱血教師五条悟「さあ皆!僕と一緒に青春の汗を流そうじゃないか!」
野薔薇と恵「うわウッゼ!」
憂太「えーと…その…僕達が落とした(?)のは普通?普通じゃないけど五条先生で…えーとですね…」
野薔薇「面倒くさっ!先輩、もう行きましょう。五条先生なら1人で大丈夫です」
恵「そうですよ。余計な事は止めましょう。時間の無駄」
憂太の脇をを両サイドから腕を回し固め連れていく
憂太「五条先生~!先に戻ってまぁ~す!」
女神様「…え?」
悟「ちょっ!もうちょっと愛を見せようよ!薄情だな!」
女神様「…………」
パンダ「ほいっ」
ばしゅっ(女神様が攻撃された音)
真希「これってパンダだけで良くね?」
こうして女神様は無事に祓われた
終わり
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