アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
27再偽の呪い
-
こんこん
「悠仁、おはよう。起きているかい?」
翌朝
夏油が悠仁の部屋をノックする
「起きてはいるがお前には会わせない」
「脹相…」
ドアのすき間から脹相が顔を覗かせるも
「脹相!ごめん先生、起きてる!」
服を着た悠仁がドアを開ける
「おはよう悠仁。起きたばっかりだったね」
寝癖の残る髪を撫でる
「うん。昨日はごめん」
笑いながら洗面台に行く
「仕方がないよ。お兄さん達があんな亡くなり方をしたんだ」
髪をセットした悠仁が夏油の側に行く
「うん…でももう大丈夫だから」
「無理は良くない。まだ顔色が悪いよ」
頬を撫でるも
「お前のセックスがきついからだ」
ゴツッ
「脹相!」
脹相が夏油に頭突きを食らわせる
「普通兄弟を亡くした傷心の人間にセクハラをした奴は殺されても文句は言えない」
「だからって頭突きはないだろう」
文句を言いながら食堂に向かう
「良いか?普段通りを装え。俺もフォローする。あいつを利用したいならなりきれ」
「とは言われたけど…」
脹相の態度はいつもと変わりなく
「あいつ、いつも通りじゃん」
「ゆーじっ!」
食堂に居た真人が抱きつこうとするが
「…ゥザッ!」
悠仁は素早く避け
花御の後ろに隠れる
『何故私の後ろに隠れる?』
「先生が居ないから。先生何処に行ったん?」
「電話がかかっていたからそっちに行った。それに脹相もいないね」
チャンスとばかりに
迫るが
「ぶーっ!」
「陀艮!何?」
陀艮が立ちはだかる
「ぶー!」
「陀艮…もしかして俺のために守ってくれとるん?」
悠仁が感動に涙をにじませる
「何で?俺悠仁に酷いことしてないのに」
「充分しとるわ!」
真人に怒鳴り付け
「脹相を探してくる!」
食堂を出た
「お前達菜々子と美々子か?何か変わった?」
「あんた本当に弟以外興味無いんだ。ゲロムカつく!」
「吊るす?菜々子」
菜々子と美々子に出会った脹相は首を傾げる
「…元気だったか?」
「かっちーん!」
「吊るす!」
ぬいぐるみを構える美々子に
「用件は手短に言え。こう見えて暇じゃない」
脹相は冷たく言い放つ
「本当にムカつくな!」
「あんた本当に嫌な奴!」
「だから用件は何だ?」
無表情のままの脹相に
ムッとした表情を見せたが
「夏油様の事なんだけど…」
口を開きかけたが
「脹相!飯食うぞ!…って菜々子と美々子?」
「悠仁っ!」
悠仁が現れた
「必要以外は君達とは連絡は取らないつもりだったんだが」
夏油が家族呼び大切にしていた者達
『こちらも好きで連絡しているわけではありません』
「君達が心配しなくても悠仁は私にとっても大事な生徒だ。あの子に会って元気なのは確認しただろう?」
面倒くさそうに話し
髪を弄る
『別に悠仁を心配しての連絡ではありません。…と…』
相手からの電話に眉をしかめるも
報告に
「その件は私が何とかする」
『はい。…それと……』
「ちっ!」
電話を切った後舌打ちする
「役に立つから放っておいたのが仇になったな!」
「あれ?菜々子と美々子じゃん!久し振り」
菜々子と美々子の姿に思わず笑顔を見せる
「髪伸びた?昨日は会えなかったけど元気そうで…」
「悠仁」
「あいつは夏油様じゃないよ」
悠仁の言葉を遮るように2人が言い放つ
「お前馬鹿だから騙されそう」
「お前が夏油様が死んだ時凄く泣いてたって聞いたし」
「うん…心配かけてごめん」
謝罪し
「あの人が夏油先生じゃないのは知ってる。でも俺は先生にまだいて欲しいんだ」
偽物でも良いからいて欲しいと願った
「五条悟の事もあいつを殺すのに宿儺の指を集めてるし」
「悠仁!」
「夏油様は五条悟に殺されても憎んでなかった!」
「そんなの関係ねえよ。あいつに殺されそうになったし、それに夏油先生の目的は宿儺の指集めだし」
服の裾を握りしめる
「あの人も同じなら俺は構わない」
脹相は悠仁に寄り添い
「夏油もお前達の事も俺には興味もない。弟達の為に俺は生きている。悠仁の邪魔をするなら…悠仁が命の危機に陥るならお前達全員殺す!」
血を滲ませる脹相に
「止めろよ!そういうの」
悠仁が止め
「とにかくお前らに会えて良かった」
脹相の腕を引き出ようとすると
「私達は夏油様の体を取り戻す為に動いてる」
びくんっ
「あいつから体を取り戻す為に」
「取り戻せるのか?」
あの人が戻ってくる
「生き返らせる訳じゃないけど。夏油様に静かに眠って欲しい」
「…そっか…」
俯く悠仁に
「俺達の目的とは全く逆だな」
脹相は冷たく言い放つ
「脹相!家族の気持ちを考えろ!」
叱るも
「俺の家族はお前と弟達だけだ。夏油の家族は夏油のモノで俺達の家族じゃない」
話は終わりだと
悠仁の肩を抱き
連れていく
「脹相!夏油先生の大事な家族!」
悠仁が振りほどこうとするも
「脹相の言う通りだ」
「げ…とう…先生ぇ…」
「君達が居ないから探したよ。…それと君達はこんなところで何を遊んでいる?」
夏油は無表情で家族に向ける顔でなく
「分かってる!夏油様の為だし!」
「え?それって」
「死にたくなければ自分の務めを果たせ。悠仁を惑わすな」
菜々子と美々子は恨めしげに見ながら
「夏油様は死んだんだ。いい加減分かれ」
「あんたは平和に生きられるんだから…私らの事は忘れろ」
悠仁に話し出ていった
「この子は私のモノだ」
「脹相、組み手したいから相手をお願いします!」「ああ、お前は強くなっているからこちらも容赦はしない」
2人で組み手をする様子を眺めていた花御が
『脹相、代わりなさい』
2人の間に入る
「ハナミン?」
『殺しますよ?あなたは手加減しすぎです。これでは悠仁は自分の身を守るので精一杯です』
脹相は頷き
「任せたハナミン」
「ありがとうハナミン!」
『本当に殺しますよ』
「お!悠仁と花御が喧嘩してる?」
「喧嘩じゃない。手合わせだ」
「ふうん」
2人の手合わせを見ていたが
「小僧の呪力が上がっているな」
漏瑚も現れる
「悠仁は実戦で呪力を上げるタイプだ。流石は俺の弟だ」
「絶対違うと思う」
「あいつも苦労しとるな…」
漏瑚の呟きに
「何何?漏瑚~!悠仁の事好きになった?」
「たわけが!奴は宿儺の器!それ以上でもそれ以下でもないわ!」
「本当に~?」
ニヤニヤと笑う真人を不愉快そうに見やり
「まあ死なない程度に強くなれば良い」
フイとそっぽを向いて出ていく
「今漏瑚がいた?」
「ああ、今死んだ」
汗をタオルで拭きながら悠仁が戻る
「ええっ?」
「それ自分の希望だろ!」
真人が笑いながら脹相の背中を叩くも
「お前にも死んで欲しい。というか今すぐ死ね」
脹相は不快な眼差しを向ける
「脹相言い過ぎ!漏瑚には謝れよ」
「え?俺には?」
「お前は死ね!今すぐ死ね!」
『まだそんな元気があるとは…本当に体力の化け物ですね』
「いや、結構ヘトヘトです…」
ハハ…と力なく笑う
『あなたは成長が早い。このまま行けば高専の生徒ならば倒せます』
「いや俺なんて…あいつら強いし」
『この私が認めているんです。素直に喜びなさい』
「ウッス、ありがとうございます」
「お前は最近何もしないな」
脹相の髪に触れる夏油を
うっとおしそうにしながら脹相が呟く
「何?君の相手はちゃんとしているつもりだけど。悠仁の相手の方が多くて嫉妬した?」
触れてくる手を払い
「違う。悠仁の修行だ」
「ああ。そう言うことね」
笑いながら手を上げる
「悠仁は君が見ているだろう?私は君を信頼しているから任せている。それだけじゃダメかな?」
「お前は仮にも『先生』だろ?」
胸を拳で軽く叩く
「お前があいつに教えなければいけないんだ。五条悟を一番知っているお前が」
「まあ彼の事は私の方が…いや、君の事もよく知っている」
唇を重ねようとした瞬間
こんこん
「先生、今大丈夫?」
ノックがされた
「先生、居ないのかな?」
シャワーを浴び準備万端の状態で
(って何で俺こんなに必死なん!)
顔面を真っ赤に染め俯く
「あれ?悠仁どうしたの?」
ドキィッ
「まっ!ひと!」
胸を押さえる
「急に声かけんな!」
「えー?何で?」
「純粋に心臓に悪いの!」
胸を押さえ続ける悠仁に
「何かさ、悠仁は俺を避けてたから油断をついてみたんだ」
いつもの無邪気な笑顔に
「お前が強姦するからだろうが!」
思わず大声を出し口を押さえる
「その事は悪いと思ってるよ」
悠仁の頬に触れようとするも
悠仁はよける
「やっぱり俺が怖い?」
「当たり前だ!お前とポニーテールは信用出来ない」
後ずさるも近づく
「俺が悠仁を好きなのは本当だよ」
緊張を解そうと笑顔で語りかけ
そっと指先を伸ばす
ビクッ
ぎゅっと目を瞑り服を握りしめる
「怖がらないで」
触れてくる指は優しく
「酷いことはしないから」
頬を撫でる
「無理矢理はダメだって学んだから」
髪を撫で
額に軽くキスをする
「悠仁が俺の事好きになってくれるように頑張るから」
続いて笑顔を見せる
「お前卑怯…」
頬を赤らめ瞳を潤ませる
「お前の事は嫌いだよ」
「嘘つき」
悠仁を抱きしめ頭を撫でる
(人間…いや、悠仁は優しくされるのに弱いんだ)
「俺は寂しがりなんだ」
陀艮を撫でながら話していた
「俺が側に居てあげるよ」
(悠仁に優しくしていたらきっと…)
笑みを浮かべ
背中へと手を滑らせるも
何者かが真人の腕をつかむ
「早いねお兄ちゃん」
「ふざけるな!さっさと悠仁から離れろ!」
脹相が真人の腕を折る勢いで握りしめる
「脹相!真人の腕をそんなに握ったら腕が取れるって!」
「このままもぎ取ってやろうか」
ミシミシと音を立てる
「脹…うわっ!」
脹相を止めようとした悠仁は腕を引かれ
部屋の中に引きずり込まれる
「外が騒がしいと思ったら」
「俺先生の部屋ノックしたじゃん?」
「うん、ごめんごめん」
頭を撫でる
「てかあの2人大丈夫なん?」
「大丈夫じゃないかな?脹相だってそこまで子供じゃない」
頭から頬に指が滑る
「今日はキスは良いかな?」
にこりと笑う
「昨日は本当にごめん…」
俯く
「君は謝ってばかりだね。謝る必要はないよ」
キスをし
「キスをしても良い?」
「うん…ん…」
浸入してくる舌を受け入れる
(後何回出来るか分かんない…)
自らも舌を絡める
(今は…今だけはこの時間を大切にしたい)
後頭部を押さえ
深く口づける夏油の背中に腕を回す
「先生…ダイスキ」
「ねえ、悠仁居なくなっちゃんだけど夏油が連れていった?」
「だろうな。あいつにもムカつくがお前だ。悠仁に執着しすぎじゃないのか?」
「ええー?俺は悠仁が好きなだけだよ。勿論脹相、君の事も」
髪に触れようとするが
「死ね!尻の穴に愛でも囁いて死ね!」
「(尻の穴好きだな…)悠仁は夏油と居るし、君は俺と一緒に居る?」
「居ない。じゃあな」
部屋に戻ろうとするが
「夏油を殺したい?」
「いつも言ってる」
「そうじゃなくて悠仁と喋っているのが聞こえたんだ。君達…」
「…部屋に来い」
耳元で囁く
「そうこなくちゃ!」
「ケヒッ!忘れるな!」
宿儺が笑う
「分かってる。全ては弟のためだ」
悠仁に一生恨まれても
離れることになっても
「悠仁が生きるためにも」
「俺はお前の指を全部集める。夏油先生達を殺すのは勝手だ。でも今だけは好きにさせろ」
ずっと好きでいたかったが
「あいつらに夏油先生を返してやらないと」
もうあの人を諦めないといけない
「だからあの人に沢山言うよ」
大好き
だから
「夏油先生返してよ」
続く
じゅじゅさんぽ
脹相「悠仁は背と尻のデカイ女が好みだと言った」
憂太「…ハア…(セクハラ発言)」
脹相「それで悠仁が好みそうな女をお兄ちゃんは守ろうと思う」
憂太「良いんじゃないですか?(背の高い人って真希さんかな?)」
脹相「禪院真希じゃないから安心しろ」
憂太「ハア…何で?」
真依「ちょっとウザいんだけど」
脹相「気にするな。ただお前が気になるだけだ」
桃「何か脹相って真依ちゃんと仲良くない?」
霞「弟さんと好みが同じなのかな」
桃「ああ。と言うことは?」
脹相「禪院真依。俺は全力でお前の事が好きを遂行する」
霞と桃「「キャー!」」
歌姫「何?虫がでた?」
呪霊に襲われた真依をお姫様抱っこで救った脹相
脹相「怪我はないか?」
真依「大丈夫よ!てかいつまで抱っこしてんのよ!」
脹相「顔が赤い。熱か?」
真依「あんたのせいよ!さっさと離しなさい!」
脹相「(悠仁の為に貞操を守っているのか)すまない」
遠くで睨んでいた薫
薫「お前どういうつもりだ?」
脹相「(誰だ?学ランと言うことはこいつ高専生か?)自覚はないが、何か気を悪くしたか?だったらすまない」
薫「真依の事だ。付きまとっている様だな?」
脹相「付きまとってはいない。怪我をされたら困る(悠仁の未来の嫁)」
薫「ただの保護者か?ならば聞こうお前の好みのタイプはどんな女だ?男でも良い」
脹相「(好みのタイプ?好きなものか)弟達だ!」
薫「がはあっ!(想定外)」
脹相「どうした?食あたりか?」
薫「いや…何でもない…だがお前のその嗜好悪くないぞ」
脹相「そうか(良く分からん奴だ)」
後日
監視員「この間こんな話を聞いて…」
複雑な表情の監視員
悠仁「…ハア…(そんな話されても…確かに心配してたけど)」
コトン
悠仁「プリン?」
監視員「食え。何か変な空気にさせてごめん…」
悠仁「アザっす(この人良い人だな)」
監視員「…はぁ…(溜め息)」
悠仁「…(監視員て大変なんだな)」
この監視員が脹相と五条に悠仁の詳細をしつこく何度も聞かれていることを悠仁は知らない
じゅじゅさんぽ終わり
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
27 / 37