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29再囚の呪い
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「乙骨ドウシタ?具合デモ悪イノカ」
合同任務をしていた憂太にメカ丸が話しかけた
「あー気にすんな。いつもの病気だ」
「病気ダト?ダッタラ尚更休メ」
「しゃけ!いくら!」
「?」
「そっちじゃなくておせっかい病。思い込んで悪い方向に考え込む。まあ憂太の趣味だな」
「変ワッタ趣味ダナ」
メカ丸が懐を探る
「趣味じゃなくて…虎杖君が心配なだけで」
「悠仁も頑固だからな。次にあった時は真希に殴って貰ったら言うこと聞くんじゃね?」
「ええ…?」
「虎杖ハ獣カ」
ため息を吐き
「コレヲヤル」
1枚の紙を渡す
「映画のチケット?」
「気分転換デモシロ。目ノ下ノクマガ酷イ」
「あ、ありがとう…でも目のクマは元々…」
チケットを見る
「僕ホラー苦手」
「お前里香ちゃんてホラー的存在いるじゃん…」
「この映画俺が観たかった奴」
夏油に言った覚えはなかったが
何故か好みの映画や好んで座る座席まで知っていて
「ストーカーみてえ」
呟き
席に座った
映画が中盤を迎えた頃
「そろそろか」
後方の席に座っていた脹相が立ち上がる
「映画館の席は決まっているし、この映画は今日が最終日だ」
目撃者は居ないし
死体を毒の血で溶かせば
映画を観ていた悠仁にも迷惑は掛からない
「弟達と同じように苦しめてやりたかったが…」
指定席に座った憂太に血を流し込もうとしたが
「映画は観て楽しむものだよお兄さん」
いきなり後ろを振り向いた
「お前っ!」
「うーん…」
映画が終わり腕を伸ばす
「この後どうすっかなー?」
夏油は今日は用事があって出掛けると言っていた
「真人とポニーテールが居るから帰りたくないな」
携帯を取り出しLINEを送る
『少しパチンコする、家に着いたら連絡して』
「これで良いな」
スマホをポケットにしまい
席を立つと
「あれ?」
後方の席に座る見知った髪型に気付く
「脹相、観に来てたなら一緒に…脹相?」
脹相に呼び掛けるも脹相は返事をせず
「寝てんのか」
笑いながら脹相に触れようとするが
「ダメだよ。お兄さんは疲れているんだから静かにしようか」
意識の無い脹相の肩に腕を回し
「ごじょ…悟!」
銀髪の男が笑い掛ける
「憂太から映画のチケットを貰ってね」
「…脹相も殺した?」
拳を握りしめる
「ここじゃゆっくり話は出来ない」
掃除に来たスタッフがこちらをいぶかしげに見る
「分かった」
いつの間にか脹相は姿を消し
「すみません。すぐに出ます」
悠仁を促し外に出た
「脹相は憂太を殺すつもりだった。偶然だが君も居た」
サングラスからずれた青い瞳が悠仁を捉える
「高専のスパイの目安は付いている。そいつが憂太にチケットを渡した」
「俺は…知らない…」
視線から顔をそらす
「だろうね。君はいつも部外者だね」
頬を撫でる
「うるさい…」
俯いた悠仁の頭を撫でる
「酷いよね。君はいつも除け者だ。1人ぼっちにされて可愛そうに」
手を払いのけ
「うるさい!それより脹相を何処にやった!」
五条の襟首を掴む
「あいつに何かあったら許さない!」
「君は僕には敵わないよ」
「だったら宿儺だ!」
「今の宿儺でも無理だね。僕最強だから」
へらりと笑い
「僕は別に君達をどうこうしたい訳じゃない。一緒に来て貰えたら脹相に危害を加えない」
「…分かった…」
ポケットからスマホをだし
ガチャッ
バキンッ
地面に叩きつけ
足で踏みつける
「スマホは覗き見する趣味はないよ」
「仲間から連絡があったら困るから」
「勿体無いな」
悠仁の肩を抱き
「じゃあうちでじっくりゆっくり誤解を解いていこうか」
耳元で優しく
「君の望む物もあげるよ」
ぞくんっ
「…っ!」
目を強く閉じる
「そのまま目を瞑ったままで」
体がふわりと浮いた気がした
「あれ?悠仁からLINEだ」
『少しパチンコする。家に帰ったら連絡して』
「悠仁寄り道するって?パチンコ?」
「18歳未満は市の条例で出入り禁止なんだけどね」
苦笑し
究極メカ丸絶対形態に向き合う
「未成年への淫行に、パチンコまでさせるのか。とことん下郎だな」
「パチンコは誤解なんだけど…」
幸吉に向き合う
『すぐに行くからパチンコは止めなさい』
「急用が出来たからさっさとやってね」
「無茶を言うなあ…」
乙骨憂太を仕留めようとしたが
代わりに居たのは五条悟で
「悠仁も居るよね?」
悠仁の存在を気取られ
慌てて悠仁を逃がそうとしたが
「逃がさないよ」
意識が飛んだ
気がつくと映画館の椅子でないソファに座らされ
「…っ!悠仁!」
周りを見渡すと
「んっ!ぶ…ぅ…」
悠仁は五条の股間に顔を埋め
くぐもった声を上げる
「悠仁、お兄さんが目を覚ましたよ」
悠仁の頭を押さえたまま五条が囁く
「悠仁から離れろ!」
立ち上がろうとしたが
ぎっ
両腕をソファの手摺に拘束されていた
「くっ!」
引きちぎろうとしたが呪符が施された縄は簡単にちぎれない
「君が拘束を引きちぎった事は知ってる」
悠仁の頭を押さえ
揺らす
「ぅぐっ!ぐっ!ぐっ!」
苦し気な悠仁の声に
「止めろ!弟を傷付けるな!」
脹相が怒鳴り
顔に血を滲ませる
「流石特級。呪力を封じられてもそこまで動けるなんてね」
「ふざけるな!悠仁から離れろと言ってる!」
「まあ落ち着きなよ。これは合意なんだから」
「合意?」
不信感を隠せない脹相に
「…合意…」
悠仁が呟く
「ね?」
「ゆ…」
「…じゃない!合意じゃない!」
五条の言葉に悠仁が拒絶する
「お前やっぱり!」
拘束されたまま脹相が立ち上がろうとする
「脹相!」
「おっと」
悠仁を抱き抱え
「脹相、変な動きはやめた方が良いよ。意味分かるよね?」
「ぐ…」
「まあ悠仁にも同じことを言ったけど」
悠仁にキスをしようと迫るも唇を噛み締める
「キスは仲直りの後だね」
頭を撫で抱き寄せる
「ここも解さないと」
ぬるっ
「っ!」
アヌスをなぞる指に背筋が震える
「んんっ」
クチクチと音を立て指が侵入してくる
「…ゃ…」
僅かな拒絶の声に
脹相は視線をそらす
「ちゃんと見なよお兄さん。誰のせいで弟がこんな目に遭ってると思うの?」
五条のからかう様な声に
「お前のせいだ…」
唸るように声を絞り出す
「お前があんな所に居たから」
「僕も観たかったんだよね」
へらりと笑い
ぐちゅっ
「あうううっ!」
悠仁のアヌスに指を突き入れる
「止めろっ!」
ガチャガチャと鎖を鳴らす
「大丈夫。優しくしてあげてるから」
「あやぁっ!あっ!あっ!」
ビクビクと震える悠仁は悲鳴を上げ
抵抗を見せるも
「気持ち良いだろ?」
五条が指を増やす
「んんんっ!」
「止めろと言ってる!」
尚も脹相が鎖を鳴らす
「やれやれ…先にお兄さんかな?体力が余ってるみたいだし」
「……」
睨み付ける脹相を見下ろす
「あんた俺との約束破る気かよ」
五条の洋服を掴む
「お…俺があんたの相手をするから…脹相には手を出さないって言っただろ」
五条の背中に腕を回す
「キス以外なら好きにしていいから」
俯いて震える悠仁に
「別に怖いことはしないよ」
悠仁の頭を撫でる
「好きな子に酷いことはしないから」
「十分してる」
ぼそりと呟く悠仁の足を開かせ
「愛してる」
耳側で囁かれるも
「嘘つき」
拒絶された
ずちゅっ
ずちゅっ
「あんんっ!あっ!あっ!」
五条にすがり付き腰を振る
「気持ち良さそうだね。しかもまた馴染んでるし」
「んああっ!」
背中に爪を立てる
「もしかして呪霊とヤってた?人型も居たし」
悠仁の腰を撫でると
悠仁は震えながらも首を振る
「でもこんなに柔らかいのに?」
アヌスの縁をなぞり
「ぅあっ!」
「昨日も可愛がってもらってるよね」
悠仁の唇をなぞる
「まさか呪詛師?」
「お前には…関係ない!」
五条を押し退ける
「俺だ」
やり取りを黙ってみていた脹相が口を開く
「俺が精液補給のために悠仁とヤってた」
「嘘だね」
夏油の存在をごまかすための嘘もすぐに見破られる「君は絶対に弟に手を出さないだろう?」
「…クソが!」
脹相に笑いかけ
悠仁に改めて笑いかける
ずちゅっ
「うあっ!」
ビクンと震える悠仁に
「もっと僕を感じさせて上げる」
「やだっ!あっ!あ"ーっ!」
前立腺を擦られ
結腸まで責められ
悠仁は足をバタつかせ
「いやっ!やだーっ!先生っ!夏油先生ーっ!」
悠仁は絶叫し
「いっぱいあげるね」
「やあああっ!」
五条の精液で満たされた
「夏油せんせぇ…」
「おかしいな」
「どうしたの?」
幸吉との対決を終えた真人が夏油の側に行く
「悠仁からラインの返事が来ないんだ」
既読すらされておらず
「パチンコに夢中になってるんじゃない?」
「帰ったら注意しないとな」
ため息をつき
電話をかける
「私だ。悠仁の居場所は?…え?」
「夏油?悠仁に何かあった?」
夏油の動揺に真人も反応する
「映画館から悠仁が出てこなくて、壊れた携帯が近くにあった」
「それって…」
「脹相は乙骨の暗殺に失敗。彼らは高専の手に落ちた」
スマホをしまい
「まあ犯人は分かるけどね」
クスリと笑う
「渋谷は悠仁達を回収するのにも利用する」
「呑気だね。悠仁が心配じゃないの?」
不満気な真人に
「大事に決まっているだろ?脹相もだが、悠仁は大事にしているし、あの子に呪言は効かない。だからこそ犯人に安心して預けている」
「犯人の目星がついてるんだ」
「勿論。だから悠仁と彼の好きな映画を選んだ」
「はっ!はっ!」
ソファにもたれ掛かり荒く吐息を漏らす脹相
「ははっ!自分もして欲しいって言ってるよ」
体内に五条のペニスを受け入れたままの悠仁に五条が囁く
「君の中のモノを脹相が欲しがってる」
掠れた声に股間が疼く
「僕の声好きって言ってたもんな」
ペニスを撫で
「お兄さんには手を出さないとは言ったけど…」
ズルンッ
「ひぅっ!」
アヌスからペニスが抜けていく
「脹相には触るな!」
五条の服の裾を掴む
「もう脹相を傷付けるな」
震えながらも五条にすがり付く悠仁だったが
「ごめんね」
トンッ
額をつつくと悠仁は意識を失う
「ごめんね。いくら君のお願いでもそれは聞けない」
「五条」
悔しげに睨み付ける脹相
「君の傑への呪いは厄介そうだ」
五条は笑いながら脹相に触れた
「脹相愛してるよ」
俺はあいつの言葉には返していない
「誰がどう言おうと君は傑の呪いに囚われている」
でなければあの時涙は流さなかった
「やっぱり愛って厄介だよね」
続く
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