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「カナタくん礼儀正しいんだね~。リカ、そういう人好きだよ。リカのお母さんとかもねー…」
酒が多く入ると女は特に多く自分のことを語りたがる。それに相槌を打ってもらえること、共感してもらえることに喜びを見出す。
今日の女も例によって、もっと共感してと言わんばかりに自分語りを続けた。話を頷きながら聞くだけで良い相手は楽だ。気遣いながら話題を振らなくても時間が過ぎてゆく。
……だが。
「お客様、そろそろ当店は閉店となりまして…」
「えぇーっ、やだやだ!リカ、もっとカナタくんとお喋りしたい~」
「ですが……」
完全に酔い潰れた彼女は閉店を促すボーイにまで絡み始め、とても手に負えない有様だった。お客様は神様とでも言わんばかりにぐずぐずと泣きを入れながら僕の身体にまとわりついてくる。
…正直、すごく面倒なタイプに捕まったようです。誰かこいつを引き剥がして。
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