アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
❊
-
「ねぇ、カナタくんはリカの味方だよね?リカのこと、追い出したりしないよね?」
「僕も本当はリカちゃんとお喋りしたいんだけど、このお店は閉める時間なんだ。…ねぇ、この後はお店の外で二人きりで話さない?」
挙句の果てに僕を涙目で見上げてきたその女を見て、僕はにこりと笑顔を浮かべ、耳元で囁いた。"ナイショの時間"と呟くと、目をきらきらさせた彼女が僕の身体から離れる。
「カナタ様」
「僕はこの人を送ってくるよ。あとはよろしくね。このまま帰るから」
「かしこまりました」
ボーイに見送られて僕は女と共に外へ出た。べったりと左腕に抱きついたその姿に、ため息をつきそうになるのを必死に堪える。
既に酔いは回りきっているのだから、タクシーに乗せてしまえばいい、そう思った矢先。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 32