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ぽつんとそう吐き出すと、イツキが少し慄いたことが伝わってきた。何で?と軽く問い掛けられ、イツキの手を捻るようにして壁に押し付ける。
「……良いから抱いて。イツキがしてくれないなら僕からするよ」
「…わかったわかった、抱いてやるから」
そう言いながらひょい、と僕の身体を抱き上げる相手を睨み付ける。子どもじゃないんだから、と何回言ったらやめてくれるのだろうか。
細身とはいえそんなに軽くないはずなのに、イツキはいつも僕を軽そうに持ち上げてしまう。
「……リードは俺な」
「…任せるよ」
ベッドに投げ出され、上から僕を見つめるイツキにそう承諾の言葉を返すと、イツキの目付きが変わった。
ビジネス用の目ではない、肉食獣のように食らいつく時の目。
……この瞬間が好きだなんて、とても本人には言えない。
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