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人狼×占い師 7
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朝起きたら横にアルがいる。
「………変な夢見た…」
アルが俺を好きだなんて言ってくれる夢だ
セフレとしか思われてないんだろうなぁ…
昨日のことなんてほとんど覚えてない
…、好きだな…。
温厚にあったのも、敬語になったのも、アルが好きだって言うからだし。
多分、報告しなかった理由は好きだったから。セッ○スのこともあるだろうけど…
「人の気も知らないで…」
「っ…ん…?アイリ…、おはよう…」
と抱きしめる。
「うん…、」
好きだな…
言わなきゃだよなぁ…
もうこの関係が続いて1年たつ。
「……アル。」
「…ん?」
「この関係、終わらせない?」
と俺は目を見る。一人称も敬語も忘れて。
「……………は?」
と困惑した様子のアル。
好きでも、この関係は辛い…。
俺は手のひらの中の布団を握りしめる
「なんで、好きな人できたの…?」
「………前からいるよ」
「……誰。殺せば、一緒に居てくれる?」
と無表情のアルは涙を流す。顔色を変えずに。
「っ、そうじゃない、辛い、この関係が。」
「なんで、気持ちよくなかった?俺のこと嫌い?なんで俺じゃダメなの……?」
……駄目じゃない。好き。好きなんだよ、君が。でも、セフレなんて俺は求めてない
“好きなんだ 体が…”
と言う言葉が響く。聞きたくない。
「…俺帰る。」
と服を着て帰る。もう、嫌だ。全部放り出して死んでしまおうか。
報われない…
「死ぬなら、アルがいいなぁ…」
あぁ、アルはもうここには来ないか…
「好き…………」
とドアに寄りかかりズルズル尻もちをつく。
…………少し、外に出よう。
疲れた、夜の2時だ。
あいつそれなのに
“おはよう”
とかバカかよ…
と笑う。
すると頭に水滴が。雨だ。小雨
ヤってる声がする。人狼か、てるてるか、はたまた番犬なのか、俺にはわからない。
公園の濡れたベンチに座る。
「あぁ…依存って、怖ぇ〜……」
と乾いた笑いをする。
都合の良い話だけど、会いたい、アルに。でも多分もう無理だ。
きっと明日には他の子とシてる。
頬に水が滴る。
雨なのか、はたまた涙なのか、俺にはそれすら検討がつかなかった。
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