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怪盗×人狼 5
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「可愛くなりましたね。」
と俺の頭を撫でる。
「……、お前年齢いくつだ?」
「俺は19ですよ?ルイさんは?」
「20、大学行ってる。」
と言う。
「俺はもう社会人ですね。まあ、わかると思いますけどヤクザなんで」
ですよね〜…
「てか、お前役職は。」
「怪盗ですよ。
まあ滅多に奪いませんけど。俺が盗むのは役じゃなくて悪い人達の“ヤク”ですから」
「………別にうまくないから。」
「ええぇ〜…、あ、つきましたよ。
手下達が面倒なのでしっかり俺に懐いてる様に見せてくださいね。俺もラブラブ感出すので。あ、いつもでしたね♡」
「バカなこと言ってんな」
そうして中に入る。俺は挨拶をするフィルの手下達と目を合わせないように、フィルの背中だけ見てついてく。
まあ手を引かれてるから迷子になる事はないだろうけど…視線が痛い。
「っ若…?その方は…」
「…俺の恋人だ。文句があるのか?」
「っいえっ!」
「あぁ、丁度いい。お前ルイさんを空き部屋に案内してくれ。そのあと俺の所に連れてこい。」
「っ!うっす!」
フィルが俺に向き直して俺の頬を両手で包む。
「ルイさん、俺ちょっとする事があるので先に行きますね、また後で会いましょ」
と俺のおでこにキスをする。
手下達は皆着いて行った。
取り残された俺と手下の1人。
「じ、じゃあいきましょうっす!」
と笑う。
「あ、うん…」
と後ろをついて行く。
「、ここっすね。荷物置いて良いっすよ」
と言われ荷物を置いた。
「あ、ありがとう」
「っい、いえっ」
辿々しいな…
俺達はどこかへ向かう。多分フィルの所だ。すると窓から外が見えた。何か飛んでる。
「…?」
白くて半透明。シルエットがお化けに似ていて思わず手下君に抱き着く。
「っ、え、と。ど、どうしたっすか?」
と焦る手下くん。
「っ、お、お化けみたいなのっいたっ」
「お化け…?」
と俺の方を向き片手で抱きしめ返す。
「霊媒師…、ではないっすよね」
「う、うんっ」
「待ってくださいっす。俺見てきます」
と行こうとする。俺は1人になるのが嫌で
「ついてくっ」
と言う。
「え、来ます…?」
「っああ!俺だって男だからな!」
「(1人になりたくないだけっすよね…)」
怖い。めっちゃ怖い。
外で辺りを見渡すが何もない。
「ないっすね…、ちょっと聞いてみるっす!」
「へ?聞くって…」
「久し振りっす!具現化した奴この辺りでいたりしなかったすか?」
ここここ、こいつ霊媒師…!
俺はまた腰辺りに抱きつく。
手下君は俺を抱っこして抱きしめてくれる。
ちょっと怖くなくなった。
「え、居たんすか。ここら辺で具現化やめてくださいっす!怖がる人が居るんで…」
「!?怖がってなんかないぞっ!」
と釘を刺す。
「誰とは言ってないっす」
と笑う。ぐぬぅ…
「じゃあ、また。はい、お願いしますっす!」
と幽霊に言う。
…つまり俺は幽霊をしっかり見ていたと言う事なのか…?
「これで大丈夫っす!」
と頭を撫でられる。
「っ、別に怖くはなかったけど、ありがと…」
「…、いえっ!(可愛いなぁ…、)じゃあ行きましょうっす」
と歩く。
もう疲れたし、怖いし…最悪な1日だった…、
そこで俺は意識を手放した。
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