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5-①
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来訪者
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ピンポーン…
と、土曜日の午後、部屋に響き渡る来客を知らせるチャイム
「玲二さん、貴方また何か頼んだんですか?
安月給な上に計画性の無い買い物…同じ事を繰り返して痛い目を見るのに悦を感じるドMの性かもしれませんが、イイ加減学習した方が良いと思いますよ」
「〜〜ッ、な、何も頼んでないわッ」
酔った勢いでよくネット通販を頼み、注文した物を覚えていない、そんな事が続きニキに散々嫌味を言われ、気をつけてはいたが
先程鳴ったチャイムに、読んでいた本を閉じ、またか…と呆れて蔑む顔をニキが見せてくる
強く抗議したとは言え、記憶に無いだけで何か買ったかも…
そう思いながらドキドキしながらドアスコープを覗けば、そこに見えたのはよく知る人物で、急いで扉を開いた
「田中さんッ!あれ?どうしたんですか?」
「ああ、安倍さんこんにちは。悪いね、今日はお仕事お休みの日になのに」
このアパートを管理している大家の田中さん
ニキが壊したドアチェーンの修理を呼んでくれたのも田中さんであって
別の日では鍵を無くした時も、怒る事なく対応してくれた
小柄で70歳近く
このアパート近くの一軒家に住んでいるから、ちょくちょくアパートの掃除や花壇の手入れをしに来ている
会うと必ずニコニコと笑顔で挨拶を交わしてくれるけど、何か無ければわざわざ部屋に来る事は無かった
だからすぐにピンっときた
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