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5-⑥
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靴も半履き状態で後ろから押し出すように玄関を出たらそこには…
「あ……」
「あっ」
隣の人がちょうど家に帰って来たのと鉢合わせた
大学生ぐらいで俺と同じぐらいの背丈がある若者
瞬間、先ほど田中さんに言われた事が脳裏によぎり、気まずさが襲い掛かる
ニキに散々ヤられまくっている俺の声がこの人にも…
(ヤバいヤバいヤバいッ)
この場からいち早く去ろうとペコッと会釈だけして背を向けた時
「こ、こ、こんにちは、あ、あのっ!お、俺ーっ」
あろうことか隣の人が声を掛けてきた
顔を赤らめて、まだあどけなさが残る純朴そうな男子学生に、声を掛けられるなんて思って無かったから、はっきり言って驚く
「え?えー、と?」
「あ、その…急にこんな事言われて困るかもしれないんですが、俺、あなたの声に惹かれて…よ、よければ俺と友達からー」
「へ?うわっ」
ただそれよりも、もっと驚いたのが
「どこのどなたか知りませんが、残念ながら貴方が入る隙間はありませんよ。玲二さんの喘ぎ声、可愛いでしょう。
泣いて素直に甘えてきて、私にせがむ声なんて本当エロくて腰にクると思いますが……もうこれ、私のなんで」
俺の後から玄関から出てきた途端に、俺に抱きつき
初対面の人に爆弾発言をぶっ放したニキだった
「な、な、なななッ、に、ニキッ!!」
「さぁ、玲二さん行きますよ。なに呆けているんですか?冗談は顔だけにして、さっさと歩いて下さい」
「に、ニキッ、おお、おま、お前なんて事をォオオオっ」
手を引かれ歩き出した俺の目には
カバンを床に落としているのに気にも止めず、真っ赤な顔で呆然と立ち尽くす男子学生が見えて
これで完璧に
このアパートには住めなくなったと
この俺にでもすぐに理解出来た
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