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3-②
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居間は玄関よっか幾分マシで、まだ良かった…
生活感溢れる部屋
かたやその一角には書類や本と乱雑に積み上げられていて、オフィスの課長のデスクをそのまま持ってきたように思えた
16時を少し回った時間に早いかと思いながらも料理を開始
しようとして、そういえば……と、
「課長、嫌いな物無いですか?
一応、何品かツマミと、あと鍋作ろうと思ってるんですけど、それでいいですか…ね?」
「マジか!鍋!!」
そう聞いた時の課長の顔は嬉しそうで、不意討ちの笑顔に収まっていた心臓がまたバクバク言い始める
(今の顔はズルいだろっ、仕事であんな嬉しそうな顔見せた事ねーのに、あんな顔っあんな顔っ!)
動揺と高揚した気持ちを落ち着かせようと、冷蔵庫を開けて
うっ…と喉が詰まった
あんなに速く打ち付けていた心臓も思考も動きも固まる
(な、………なんじゃこりゃ!)
酒のみの冷蔵庫
上から下までビッシリと
ビールにワイン、焼酎や日本酒ありとあらゆる酒ばっか……
つーかこの人……
いつもなに食ってんだ?
「ぷはぁ~~っビール最高!……美味っうめぇ、何だこのツマミめちゃくちゃ美味っ。くぅ~~っ、鍋の出汁も体に染みるな。
佐和、美味いわ。マジお前って天才!」
飢えてるなぁ
でも、こんなにも喜んで俺の飯を食ってくれるのは気持ちがいい
「口に合って良かったです。まだ沢山ありますから」
「おお!よーーし、日本酒開けるぞ。佐和、お前も付き合え!」
飯が美味いと酒が進む
そう言いながら、上機嫌で冷蔵庫から酒を次から次へと出し始める
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