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3-⑤
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「荒木課長、もうお酒止めた方が…」
「ん~ん、まだ呑む~~」
「呑むって言っても、グラス持つのも危ういし、それにもう遅いですから寝てくださいよ」
そして
あの電話から2時間足らずで、完全に酔っ払いが出来上がっていた
「あはは、こぼれた~~」
「あーーっ、こぼれたじゃないでしょうが!
グラス無いとこに注いで何してるんですか。ズボン濡れてますからっ、シミになる!
って、だーー口から酒こぼれて、Tシャツッ」
自分で酒をかけて服濡れ様がケラケラと笑ってる課長
ちょい前までの殺気立った雰囲気は一切無くなって良かったけど…
「はぁ…課長、風邪引くんで体拭きますから……その、服…脱がせますよ?」
今度は俺の理性がヤバい
さっき課長から聞かれた『好きな奴』の質問も、思わず勢いで言いそうになったのもそうだし
今の甘える姿はそれ以上にクる
我慢すればする程出来なくなって、触りたい気持ちが大きくなる
それは会社でも…
フとした時、課長の姿を追っていたり、いつの間にか探していたり、そんな俺の行動を隣の武藤に不審がられる始末
「服?ん~~、分かった脱ぐぅ」
「へ?ちょっ、か、課長?……っ!!」
Tシャツを脱ぎ捨てた課長
筋肉が付いたその引き締まった体を見た瞬間
ブワァッと一気に心拍数が上がる
(ヤバいヤバいヤバいッ)
バカスカ酒飲んでる割に鍛えているかのような体を見て、こんなにもムラムラして下半身に熱が集まってしまうのは、もうこの人に欲情しているとしか思えない
さらに俺を追い立ててるのは
酒が入った荒木課長は自分の行動、された事を全く覚えて無い事
触りたいのは山々だけど…
だからこその我慢ッ
これからは課長に俺の事をもっと知ってもらって、俺の想いを伝えて
もし課長が俺の想いを受け入れてくれたら、その時こそ意識のある課長に…
(あくまでも冷静に、理性を保って…)
それまではもう手を出さないと心を強く持ち、事務的に酒で濡れた体をタオルで拭こうと荒木課長に触ったら…
「ンッ…ん、ぁ」
「ーーーッ!か、か、課長…」
課長の声を聞いた途端
我慢という理性はすぐさま吹っ飛んでいた
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