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4-⑤
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そして、楽しい時間は過ぎて…
「課長、ここのデザート美味いっすよ!」
「は?シメはラーメンだろーが、武藤」
かたやデザート
隣でラーメン
散々騒いで食ってと、この懇親会もそろそろ終わろうとしていた
当初の目的はほんの最初だけで、あとはただただ楽しい飲み会
そして思いの外、酔っ払いにならずにいる課長にホッとする
量は呑んでいると思う
でも、荒木課長が自分で言った通りヘタに酒を変えず、ビールだけにしてたせいか
まだ、大丈夫そう
マジ良かった
後は帰るだけし……
「俺、ちょっとトイレ行ってきます」
安心と肩の荷が下りた感もあって、ちょっと席を外した
ほんのちょっとの時間だったのに……
「あっ、お母さーーんっ!早く早く!」
「佐和っ、何とかしてくれ課長がっ!」
トイレから戻った俺を迎えたのは、武藤と同僚の切羽詰まった顔
その顔に嫌な予感がして
「え……な、何かあったのか!」
部屋に入れば…
「酒足りね~ぞ、酒…さ、け~」
(げっ!!!)
「いや、シャーベットに日本酒かけて食べたら美味いっ!て、話ししたら…
それ課長が試してみるって…」
「そしたら急に目が据わってグラスに入っていた日本酒一気してさ、あっという間にこんな状態になって全然起きねぇよ〜」
手に酒瓶をもってテーブルにうつ伏す
荒木課長の姿だった
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