アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
好きが溢れる5
-
一度立ち上がると、わんちゃんの家に置きっぱなしにしていたスウェットを持ってきてくれた。自分の家から持ってきた物なのに、今ではすっかりわんちゃんの服とおんなじ柔軟剤の香りが染み付いている。
保健室の先生から渡された錠剤を水で流し込み、立ち上がった。
「わんちゃん泊めてくれてありがと。ベッド借りるね」
「全然いいよ。次起きてきたらご飯用意しとく。お粥とうどん、どっちが良い?」
「うどん!卵も入れてね」
「了解。早く治るといいね」
ベッドまでの道を介抱され、布団にくるまると頭をポンポンと撫でられる。
おやすみ、と言って寝室の照明は消される。具合は最悪なのに、心躍る気持ちを堪え、眠りについた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 8