アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
好きが溢れる8
-
槐がよく言っていた好きとは違う種類の『好き』。
重すぎる『好き』。
それを頭で理解していても、何度もくれる槐の『好き』を純粋な気持ちで受け止めきれなくて。周りのクラスメイトにも先生にも家族にも伝えているのが耐えられなくて。
素直な性格の槐には納得し難い言葉で無理矢理やめさせた。好きなものに好きと正直に言える、誰にでもできるわけじゃない槐の長所だったのに、僕がそれを潰した。
それでも。
なんで?と最後まで問い詰めていたのに、意識して口にしなくなった従順な姿が可愛くて可愛くて、心の底から愛おしい。
汚い大人でごめんね。
こんな気持ちを伝えるつもりはないから、これからも尻尾振って懐いてくれる可愛いわんちゃんでいてくれる?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 8