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「もう寝るぞ。」
髪を撫でる手を止めてヒロが言う。
「ベッドまで運んで。」
冗談でそう言うと
ひょいっと抱き上げられた。
「ちょっ…下ろしてっ」
「軽っ!お前、ちゃんと中身入ってんの?」
そう笑って
俺を抱き上げたまま、寝室に向かう。
別に誰も見てないけど
お姫様抱っことか
本当に恥ずかしい。
ヒロの首にしがみつくと
「そんなにしっかりしがみ付かなくても、落としたりしないって。」
必要もないのに小声で囁かれて
赤面する。
はい、着きましたよ。
そう言って、ベッドに下ろされて
こんなふざけた男の為に悩んでる自分がバカらしくなる。
はぁ、とため息をつくと
いきなり押し倒された。
「わっ…」
「何考えてる?」
ヒロが体重をかけてきて
ベッドに押し付けられる。
目を逸らしたいほど真っ直ぐ見つめられて、条件反射で鼓動が早まる。
「何も。」
「ふーん。」
「ヒロは何考えてる?」
いつも聞きたくて
でも聞けない言葉を声に出す事に
ドキドキする。
「セックスしたい。」
ヒロがニヤリと笑って言う。
ホントにふざけててバカらしい。
「いいよ。セックスしよ。」
思わず笑ってそう言うと
「やっと笑った。」
そう言いながら、まるで大切なものを扱うように抱きしめられた。
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