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重い瞼を上げると、間近で俺を見つめるヒロと目が合った。
「おはよ…」
出した声が自分のじゃないみたいに掠れてて驚く。
寝室のカーテンは開けられてて、明るい日差しから、もう昼近い時間なんだって分かった。
「昨日の感想は?」
「体、ダルい…」
「だろうな。」
ヒロがおかしそうに笑う。
さらっとしたシーツの感触と、清められた体でヒロの服を着せられた自分。
「ヒロってさ」
「何?」
「ヤった後だけ、かいがいしいよね」
普段は何にもしないくせに。そう悪態をつく。
ヒロはまだ、おかしそうに笑ってて
何だか、こんな朝を二人で過ごすのって幸せだって思う。
「起きれそ?」
ベッドから出たヒロに手を掴まれて
起き上がろうとするけど、体中どこにも力が入らなくて、体の奥には鈍い痛みが走った。
赤面してヒロを見上げると
優しく髪を撫でられる。
「メシ持って来るから待ってて」
甘い声で言われて、
ああ、この人が欲しいって痛いくらいに思った。
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