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ベッドの中で携帯の画面を何度も見る。
ヒロの声が聞きたくて
でも、電話する用事もみつからなくて。
今日は、まだ水曜で週末までの距離が永遠みたいに長く感じた。
やっぱり我慢できなくて
開いたヒロの番号をタップする。
『もしもし』
ワンコールすらしないタイミングで
ヒロが出て、何て言ったら良いか分からなくなる。
『ゆう?』
「ヒロ、今なにしてた?」
そう言った途端、爆笑された。
『俺の声が聞きたくなった?』
「っ!」
『なにしてた?なんて可愛すぎだな』
意地悪な声が携帯から聞こえてきて、
見えてもないはずなのに、恥ずかしくて顔を隠す。
『ゆう、これ電話だから』
何か喋れよ。と、ヒロに促されて話し始めるけど、
今日仕事忙しかった?とか
もう風呂入った?とか
自分でも情けない位、どうでもいい事しか言えない。
それでもヒロは、一つ一つ
ちゃんと答えてくれて、
こんな事に四苦八苦してる俺のペースに合わせてくれた。
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