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看護婦で、勤務が不規則な春香と久々に一緒の夕食。
炬燵で鍋をつつきながらふと思いつく。
「そーいえば、優希くんの好きな人、俺分かっちゃったかも。」
「うそっ!誰?私の知ってる人?そんな訳ないかー。」
「高橋先輩。」
「は?」
「高橋先輩だっつーの。」
一瞬の沈黙。
「高橋先輩って!結婚式に来てくれた、あのイケメンの?!」
そうだよ、と頷きながら具の少なくなった鍋の中を漁って、鶏肉を引き上げる。
「マジで?儚げな美少年が、エロそうなイケメンさんに一途に片思いなの?!しかも、叔父と甥の関係で!?」
ものすごく生き生きした顔で、
春香がまくしたてる。
少女漫画とか男同士の恋愛漫画とか
そんなのが大好きな春香には優希くんと先輩は理想のカップリングらしい。
よく分かんねーけど。
「激萌えなんですけど!」
「はいはい。良かったねー。」
「何か、ノリ悪いね。」
空になったビールの缶を炬燵に置いた春香に睨まれる。
「そんな事ないけど。」
「あの2人って、エッチしちゃってるのかなぁ」
あけすけな発言にぶはっとビールを吹く。
「お前なぁ…」
呆れた顔で見ると、春香がほんとにキラキラした目で、どう思う?聞いてくる。
「してんじゃん?高橋先輩、そーとーだし。」
「そーとーって?」
「そーとーエロい。優希くん、絶対手出されてるよ。」
俺の言葉に上機嫌で鍋を雑炊にしていく春香。
「あ、先輩に今度4人でメシ行きましょうって言っといたから。」
「最高!」
俺の目の前に、大盛りの雑炊が置かれた。
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