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中学時代の優希は、これで男なんて嘘だろってくらい可愛くて綺麗で。
女も男もどっちもイける俺にとっては格好の獲物っていうのが第一印象だった。
まあ、付き合いが長くなるにつれて、おかしな初恋をこじらせてるっつーのが解って、オトすのは諦めたけど。
今では、普通に友達でバンド一緒にやってて、それはそれで楽しい。
「あ、12月23日、ライブすることになったから。」
放課後、俺の家に集まって楽器鳴らしたりしてる優希達に言う。
俺の父親が金持ちで音楽好きだったりするから、小さいスタジオが家にあって、練習はいつも俺の家でやってる。
「なに、いきなりだね。」
相変わらず美人な優希がこっちに振り向く。
「んー、ちょっと俺の学校関係のイベントでね。」
俺と優希が一緒だったのは中学だけで、高校は違う。
「里見の?」
俺の名前を呼ぶ優希の声って、ホントにツボで毎日でも聞きたくなる。
きれーな声。
とりあえずライブ用の曲だけ決めて
解散しよーってことになったのは
23時過ぎで。
「優希は俺が送ってくから残れよ」
「なんで?電車まだあるし1人で帰るよ。」
「なんかさー、ナオから言われてんだよね。」
「何を?」
「最近、優希は変なフェロモンがダダ漏れで1人にしたら襲われそーだから送ってけって。」
「はぁ?何それ。」
「さぁ?って言いたいトコだけど、なんかナオの言いたい事も解るから送るわ。」
「送んなくていーし。っていうか、そんなん出てないし。」
「んー。」
下から上まで優希を眺める。
俺の目から見れば、例の紘史サンとセックスしてんだろーなって
まる分かりだし、そんな事情なんて一切関係なくても、最終間近な時間に
1人で帰すのは心配って思わせる。
「いや、やっぱ送る。」
えーって不服そうな顔をする優希は、恋愛感情ヌキでもマジで可愛い。
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