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手を押し付けると長岡の目元は一層嬉しそうに細められた。
こんな変態行為。
頭ではそう思うのに、思うだけ。
心も身体も喜んでいる。
「俺の手でオナんのか?
かわいー」
「だって……」
「ほら、オナれよ。
もっと擦り付けろって」
甘い言葉が鼓膜から頭へと直接届く。
意思を持っているかのように、伝わってくる。
腰を前後に揺らし、その気持ち良さに生唾を飲み込んだ。
長岡の手だという事実だけで気持ち良い。
今度は押し付けるように上下にも動かしてしまう。
こんなはしたない姿を晒して恥ずかしいのに、気持ち良い方が大きくて止まらない。
「は……、きもち……」
「きもちい?
良かったなぁ。
スケベなオナニーして気持ちくなってる顔、すげぇ可愛い」
「……っ、」
以前の自分なら、こんな恥ずかしい事を言われたら腰の動きを止めていただろう。
けれど、今は違う。
勿論羞恥心はある。
けど、それよりも感染症の心配でセックス出来ない抑圧を解放する気持ち良さの方が上回っている。
なんで長岡とセックスが出来ないんだ。
教師と元教え子だから?
同性同士だから?
公務員という立場だから?
そんなの知らない。
そんなの、理解出来ない。
したくない。
好き同士だから、こんな淫らな事が出来るんだ。
触れられて嬉しいんだ。
それを優先してなにが悪い。
悪い事じゃないだろ。
……ほんの少しだけ許してください。
「あ、の……」
「ん?」
「正宗さ……のの、しってください」
「罵られてぇ?
でも、遥登良い子だからなぁ」
「悪い、から」
「悪いってなにが?
なんもしてねぇだろ」
「ん、ん……正宗さんの、手でオナニーしちゃって……勝手に、…勝手に…きもちくなってます…」
「勝手に気持ちくなってんのか。
ははっ、良いじゃねぇか。
それ教えたの俺だろ。
もっと見せろよ」
雄の顔に、喉がヒクッと震えた。
格好良い。
男の顔だ。
セックスの時の顔。
ローターなんかじゃ全然足りない。
もっと。
直接。
視線を下へと動かすと、暗がりでもソコが大きくなっているのが分かった。
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