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夕食の買い物を済ませ自宅へと帰宅した。
チャイルドシートから綾登をおろし、先に優登と自宅へと入ってもらう。
「たあいまー」
「ただいま」
保育園の鞄となぜか人参を握った三男。
学校指定の鞄に更に買い物袋を持ってくれた次男。
と、帰宅していく。
三条もエコバックを片手に玄関を潜った。
「ただいま」
「おかえり」
「おかいりよ」
ほぼ一人言と化した言葉に、待ち構えていた弟達は言葉を返した。
「ただいま」
なんとなく嬉しい。
日中1人で過ごしているからだろうか。
なんだか、弟達のいる自宅はとても良い所のように思える。
ポイッポイッと靴を脱ぎ、綾登を脇に抱えリビングへ。
「きゃぁぁっ」
「まずは手洗いうがいな。
そしたら遊ぼう」
「あそぶ!」
「俺もっ」
シンクに手の届かない綾登を抱き抱えながら、保育園の話を聞く。
友達と遊んだとか、ご飯が美味しかったとか。
優登もあの先生の授業が面白かったとか、外の話をしてくれる。
テレビで家の外の事を知るより、ずっと楽しい。
「ぺっ、した。
おてて、ぺかぺか
きれー?」
「綺麗に出来たな。
うし。
次、俺な。
綾登はテレビ点けてくれるか」
「あーい」
「俺着替えてくるから危ない事すんなよ。
兄ちゃん手洗ってる間は特にな」
「あーい」
漸く賑やかになる自宅は明るくてあたたかくて、元気をもらえる。
「なら飲み物選ぼっか。
テレビ点けたら、こっちこいで」
「やった!
やくうと!」
それから、人参も食べたい!と元気な声が響く。
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