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「俺が飯作ってる間、やぁらしいオナニーしてるか。
俺の事、勃たせられたらそのままセックス」
「…っ!!」
「あのディルドも使って良いしな」
本気か冗談なのか分からない。
真顔ではないが、長岡はパッと空気が変えるのが上手い。
手の上でコロコロと転がされる。
転がされていても長岡だから良い。
嬉しいと思う俺は絆され過ぎか。
「する?」
「か、帰らないと…。
それに…………とまらなく、なっちゃいます…」
長岡の部屋でなんて箍が外れてしまう。
抑えるものはなにもない。
ブレーキが壊れてしまう。
時間を忘れていた貪欲になってしまう。
それに、今日は……
「昼も、……結構…食べちゃって……」
「溜まってねぇか」
気にしてくれてるんだ…
意地の悪い声ではない。
本当に心配してくれてるんだ。
あんな身体の反応を見たから。
「はい。
大丈夫です」
「なら、セックスはまた今度な」
再度差し出されたアイスを口をおずおずと口にする。
どんな時でもアイスは甘くて美味しい。
が、口の開きが薄すぎて口から垂れてしまった。
慌てて口元を隠すと手が伸びてくる。
「いじめずきたか」
「……ん、ん」
「許してくれる?」
押し付けられたティッシュで口を拭われながら、頷いた。
「良かったよ」
「?」
「なんでもねぇよ。
アイス、どっちが美味い?
交換すっか?」
「え、どっち……どっち…………」
「両方食うか」
「それは駄目ですっ。
一緒に食べるって言いました」
ほら、もう空気を変えた。
だけど、これに何度も救われた。
嫌だなと思うことも、悔しい時も、パッと切り替わる空気で何度も元気をもらった。
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