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荒い息が嬉しくて、何度も刺身擦り、揉む。
「遥登…、名前、呼んでくれるか」
「正宗さん」
「ん……、良いな」
すっっごく色っぽい声にドキドキしてしまう。
しかも、自分がそうさせている。
そう思うと尚更目が離せない。
見詰めあったままの行為は更に続く。
「正宗さん、気持ち良くなってださい」
「も、やべぇって」
「もっとです」
静かな河川敷。
小雨が気配を消してくれているお陰で、本当に2人だけの世界。
人が近付いてくるとしたら灯りを持ってだ。
光に気を払っていれば、ほぼ大丈夫なはず。
はずでしかないので、早くするに越した事がないのは事実だが。
だが、そう錯覚するくらい許して欲しい。
「正宗さん、好きです」
「は…っ、それすげぇ良い」
「正宗さん、大好きです」
「ん、俺も…」
見詰め合いながら扱いていると、ふと手に触れられた。
「え…」
「遥登の手ってだけで馬鹿みてぇに興奮してる。
もう下っ腹痛くてやべぇ」
大きな手が重なったまま手を動かされる。
本人が興奮していると言うだけあって、手がアツい。
握られた手の熱と、陰茎の熱が頬をアツくさせる。
「遥登」
名前を呼ばれると興奮するのはお互い様だ。
艶やかな顔、表情、声、息遣い。
どれも、頭に叩き込む。
1人でする時に思い出したら、……絶対に気持ち良い。
帰ったら自慰をしそうだ。
「あー、イく、」
「正宗さん」
「ん、イく…な」
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