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手洗いとうがいを済ませる横で、三条の分とおかわりの分のコーヒーを用意する。
お揃いのマクが嬉しそうに並んでいるのを見るのは、長岡自身も嬉しい。
そして、三条も。
そういう顔をしている。
「疲れてるか?」
「全然疲れてませんよ。
元気です」
「ふぅん。
若けぇからか」
「正宗さんはお疲れですか?
お邪魔なら帰りますけど…」
なにを言うかと思えば。
こういうことばかりは物覚えが良くないのはなんでなんだ。
「帰んなよ。
離れんな」
「…っ」
「時間が許す限りいろよ」
子供みたいな独占欲を隠すことなく見せ付け、腰に手を回すとビクッと跳ねた。
こんな可愛い恋人との僅かな時間の部屋デートだ。
離れたくないに決まってるだろ。
寧ろずっと部屋にいて欲しいくらいだ。
監禁、本当にしてぇよな
実質、軟禁だが、それでも1日くらいしてみたい。
こんな世情ではなければ、夏季休暇や春季休暇のタイミングでしたのだが。
まぁ、三条にとっては軟禁されずに済むのだから良いのかも知れない。
けれど、その恋人はマゾヒストだ。
結構のな。
喜んで1日軟禁生活を過ごしそうでもある。
「遥登に会えねぇ方が無理だ」
「また、そういうこと……」
「ほんと。
だから、帰るまで傍にいろ」
「…はい」
キスしたい欲をぐっと耐え、腰をそういう意味を込めて撫でる。
愛してる。
愛しい子。
だから、傍にいてくれ。
傍にいるから。
「なんか……触り方が、えっちぃです…」
「えっちぃってのはこうやんだよ」
「それは…っ」
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