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縄と肌が直接触れ合わないように各所にタオルを噛ませられたが、それでも拘束されている感が強い。
身体を動かしても逃げられない。
まるで貼り付けられているようだ。
「あっ、あ……っ、」
「やっぱ手袋買うか。
でも、手術ぽいっつうかなんか色気ねぇよな」
コンドームを纏った指でアナルを掻き混ぜるように解され、口からあまったるい声が漏れる。
口を塞ぎたくても、手が使えない。
身体が跳ねても同じ。
なにも意味なんてない。
縄が意味を封じる。
「指用サック……なら、まぁ…許容範囲だよな」
「あ……っ、あッ」
脚を無防備に左右に開き、局部を丸見えにさせてソコへの刺激をうけて芯から昂っているのだろうか。
触られてもない陰茎か完全に勃起してしまっている。
そりゃもう恥ずかしいくらいに。
嘘の吐けない身体が恥ずかしい。
こんなにはしたない姿を晒してしまって、引かれたくない。
まるでスキモノみたいだ。
「ま、まさ…っ」
「どうした」
「…ぅっ、あっ……ま、…あっ」
それなのに、身体がなにかおかしい。
縄に縛られてから、なんだかぽやぽやとする気がする。
身体の奥がアツい。
「あ、つ…っい…」
「酔ってんのか。
ほんと、かわいー」
酔ってる……?
確か、縄酔い。
前に長岡が口にした言葉を思い出した。
本当にそんな現象を起こしているのか分からないし、そもそもアルコールで酔ったことがないので判断出来ないが、酔うという表現はとても合っていると思う。
「こっち向け」
タオルを間に挟ませ顎を捕まれる。
そして、長岡の方へと視線をやるとスマホのカメラと目があった。
そして、続くシャッター音。
「っ!!」
「いー顔。
えっろい」
「はっ、ずかッ…あ……」
アナルに指をグッと突き刺され脚を震わせる。
そんなの狡い。
体内の弱いトコロを刺激されたら、たまらなくなる。
「恥ずかしいのは俺とだけだろ。
もっと見せろよ。
良いもんやるから」
「い……い…、も…?」
ニィッと口角を上げた長岡はソファの奥からナニかを取り出した。
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