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掲げられたのは黒くて片手で持てる大きさのナニか。
どう見ても如何わしい物だ。
そして形状からアナルに挿入して使うものだと理解した。
「な……、それ…っ」
「電動エネマ」
以前使われた物より大きい気がする。
4月に進級祝いとの名目で玩具を沢山勝っていたが、その中にあっただろうか。
記憶にはないだけであったのかもしれない。
いや、待てよ。
使うって、この状態で使われるのか。
縛られ満足に身動き出来ないこのまま。
ただ、玩具から与えられる快楽を感受するだけ。
そんなの…
そんなの……
興奮する。
「今、なに考えた」
「え…?」
なに、って……長岡に責められること。
酷く甘いセックスで息が出来なくなること。
縛られたまま長岡のモノで奥まで犯されること。
「あっ…」
突然アナルへと指を入れられた。
グリグリとイイトコロの手前を刺激する。
あと少しなのに、長岡は知っているのに。
なんで。
「んん、…っ、」
「気持ち良さそ。
んなに、ケツ良いか。
射精してすっきりするまで手伝うな」
嫌な予感がする。
“射精”して、なんて、わざわざ射精と言わなくても良いじゃないか。
イく、で、言葉は通じる。
寧ろ、長岡はそう言っているのに。
まさか、“射精”するまで。
ドライでイかせ続けられるんじゃ。
「しゃ、せっしなくてもだいじょ…っ!!」
前立腺をグッと押し込まれた。
「あ゛ッ」
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