アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
99
-
「熱いから気を付けろ」
「はい。
ありがとうございます…」
目の前に置かれた皿を見てから、三条は視線を長岡へと移し頭を下げた。
「まだ照れてんのか?」
「そ、んなことは…」
「ふぅん?」
恥ずかしそうな顔の原因は空腹かセックスか。
まぁ、どちらにしても可愛いことには変わりない。
腹が減るのもセックスするのも当たり前のことだ。
三条が生きている証拠。
だけど、それに照れるのが三条らしい。
あの後汚れたタオルを洗濯機に入れる前に手洗いしている間に、三条は1人で後処理を済ませた。
あんな楽しいことを1人で済ますなんて狡いよな。
次は、丁寧にナカまで洗ってやりたい。
残しておいても良いが、自宅で垂れてきても困るだろう。
「いただきます」
「ん。
沢山食ってくれ」
ま、それは追々だ。
まずは腹を満たす方が優先。
スプーンでチャーハンを掬い、口に運ぶ。
それから三条もそうした。
「味、薄くねぇか」
「丁度良いです。
美味しいです」
冷凍保存していた米でチャーハンを作ったが、上手いことパラパラに出来なかった。
その傍らには、いつもの即席ガラスープ。
簡単な物ばかりだが、三条は美味しいですと食べてくれる。
「ほんと、作りがいがあるよな」
「正宗さんが作るご飯、美味しいですから」
「もっと沢山食わせてぇ。
養いてぇな」
「え…と……」
薬指に光る指輪を指先でなぞると三条はよりいっそう赤くなった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
99 / 499