アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
思い出に重ねて
-
線香花火の放課後
小さくまとまった下駄箱から
靴を出す
いつもより西に傾いた
日差しを受け右足から
歩み出す
煙は追われる事もなく
僕が散々椅子として使った
玄関脇の植え込み
秋のひまわりには
種と暇がある
その視線上
1回だけ閃光(スパーク)する火花
影を背負った
先輩がいる
まさかの展開に
脳みそは崩壊
何か
言わなきゃ
何か
何か
慌てた僕は躓(つまず)きながら
玄関を出る
「先輩、ありがとうございます」
これで合ってる?
でも、まだ何か言いたい
「僕、うれしいです」
これは合ってる
久しぶりに僕は浮かれてる
ホッチキスも悪くない
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 20