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とある事件
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昼休み、いつも通りになった
翔汰達とのグループで食べる昼食を
終え、特に話す気分じゃなかったから
僕は机に伏せて寝ていた。
「律、ちょっといい?」
なんて翔汰が言った。
まあ用事なんてないし、眠いからって
断るわけにもいかない。
だから、いいよとだけ言って翔汰の
後をついて行った。
「翔汰がグループの子達と
話さないなんて珍しいね。どーしたの?」
あまりひと気のない裏庭に
連れて行かれた。よっぽど聞かれたくない
話なのかな?翔汰はくるりと僕の方を
向いて、
「お前ってさ……神崎の事好きなの?」
真っ正面から言われた。
…は⁉︎
吃驚して言葉も出てこない今。
どうしてそうなるのか理解できない
「…な、んでそーなんの、?」
とつっかえながらも理由を聞く。
変な噂とか流れてたりして。
相手が瑛兎だからそんな噂広がったら
女子に殺されるよ…。
いや、つか瑛兎も大変なことになっちゃう。
「いや,色々。じゃあ神崎がお前のこと
好きなのか…成る程。神崎がお前のこと
好きって皆に知れたら神崎も律も
立場ねぇな」
なんでそんなこと…。
目の前に居るの、翔汰じゃないみたい。
なんか、怖い。
どうしちゃったの、翔汰…。
「だったら…何。僕は瑛兎断ったし。
瑛兎は普通の友達だし」
口が滑った。瑛兎が僕のこと好きだったって
ばれちゃう。あああ、僕の馬鹿!
瑛兎御免!
「じゃあ、神崎はホモなんだ?
面白。皆にバラそ、」
翔汰の口からそんな言葉。
ん…?待てよ?翔汰も好きな人…男、
だったよね…?
「翔汰だって…ホ、ホモじゃん!
やめて、そんなこと…。瑛兎が、
普通の人生送れなくなっちゃう……よ、
瑛兎のことバラしたら、皆に言っちゃうよ、翔汰もホモだって!」
瑛兎を必死に庇う。
"友達"だから。
翔汰も友達だけど、瑛兎を庇うしか。
「じゃあさ,律。そんなに神崎の事
庇いたいんなら 俺と付き合ってよ。
俺は別にバラされたっていい 」
………え。
えええ ⁉︎
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