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冷たい瑛兎。
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「…どしたの?律。なんでここに?」
なんて瑛兎は焦りながら言っていた。
どうしたのって。
なんでここにって。
何故か瑛兎の顔を見るたび
涙が溢れ出す。
僕は何がしたいんだろう ?
瑛兎が翔汰に手出したからって
泣いたりして。
なんで…僕は… ?
「…用がないなら…向こう行って?
俺らがしてることわかるでしょ?」
瑛兎が俯き発した言葉。
瑛兎は…瑛兎はッ……
「瑛兎…僕の事..嫌い、なの?」
この言葉しか、今の僕からは
発することができなかった。
嫌い、だからそんな冷たいこと言うの?
いや、別にずっと見ていたいっていう
わけじゃないけどさそりゃあ… 、
「…律…とりあえず教室戻れ。邪魔」
瑛兎の口からやはり
信じられない言葉がでてきて
僕の胸に突き刺さる。"邪魔"。
それだけで、今にも大声をあげて
泣きたくなる。
「瑛兎……なんか…ッ大嫌いだ‼︎‼︎‼︎
僕の事好きじゃなかったの⁉︎なんで…
駄目だってわかったらすぐに諦めるんだよ‼︎‼︎
僕が好きになるくらい頑張れよ‼︎‼︎‼︎‼︎
どうして僕じゃなくて……ッ翔汰なんだよ‼︎
この馬鹿‼︎もう嫌い‼︎‼︎瑛兎知らない‼︎」
一気に思ったことを言って
その場から逃げた。
僕…こんなこと思ってたんだ。
と、いざ口にして気がつく。
遅すぎたんだ、何もかも。
瑛兎はもう、
僕の事なんて、好きじゃない。
僕はあまり誰もいないところで
泣いて、泣いて、泣きじゃくった。
たった一人で。
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