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「ビー玉」
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「ま、まぁともかく幼なじみの紹介はこれだけね」
「ありがとう」
「ミヤビ、そのビー玉は大切に持っていてくれ」
「うん?分かった。」
これは大切なものなのだろうか、でもそれならなんで俺に渡すの?
「みーちゃん多分分かってないよ?」
うん、全く分からない。
「まぁみーちゃん可愛いしね〜」
メルトだけには言われたくない。そんなクリクリしたつぶらな瞳と長いまつ毛!君が1番可愛いからね?!
なんて考えながらふわふわと頭を撫でる。撫でてやるとメルトは気持ちよさそうに目を閉じて頭を擦り寄せて来る。
えっ………、やっぱ天使だよね?!そんな可愛いことして俺に死ねってことですか?そんなに可愛いともう心配になってくる。
その行為を辞めさせるかのようにルディが俺を部屋に案内すると言い出した。やっぱルディメルだよな〜。ルディはメルトを触られたことに対して嫉妬している。そしてそれを悟られないように自然と離した。そして今俺はまた廊下を歩いてさっきの部屋に案内された。
「まぁ少し汚いが掃除すれば使える」
「ありがとう。」
「それと…メルトにはあまり近づかない方がいい」
でた!!嫉妬。そんなヤバいやつみたいな言い方してさ、ルディの好きな人でしょ?
このゲーム全クリしてるし、全ルート制覇してるから分かるけど、メルトはすっごいいい子で可愛い子だよ?
じゃあなと背を向けて部屋から出る所で呼び止めた。
そうだ!聞きたいことあったんだった。
「ルディ、このビー玉なんか意味あるの?」
そう聞くとピタリと止まった。そして振り返りニコッと微笑んだ。
「ビー玉はこの国では告白に使われるんだ。意味分かるよな?」
ん?……うん?俺告白されたってことだよな?なんで?俺告白されるような事したっけ。うーんと首をかしげて考えても分からない。
でも言われてる意味は分かったので素直に頷いた。
「うん」
「そしてそのビー玉を持たせていることで、俺のだ!って主張できるししている事になる。まぁ言わば虫除けだな」
それならキスマークとかつければ良くない?って思ったけど多分それは日本人の思考だと思う。
「そっか」
「これから何だか騒がしくなりそうだな」
とルディはクスリと微笑んだ。
俺は今でも十分明るくて騒がしくて楽しそうだと思うけどなぁ。
「まぁなんかあったらそこのベルで呼べよ?」
そう言って部屋から出ていった。
はーっ、やる事ないよな…。あ、この部屋掃除しよっかな。どうせ暇なら早く終わらした方が気持ちがいい。
ベッドやソファ、タンスに掛かっていた布を全て除け、近くにあったホウキを使って掃除を始めた。
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