アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
「シリウス」
-
俺はルーシーにお茶について教える約束をした。そういえばシリウスもお茶好きだったような……誘ったら喜ぶかな。
「あの、ルーシー」
「なんですか?」
手に持っていたカップを置く。
「シリウス呼んでもらってもいい?」
「かしこまりました。少々お待ちください」
ニコリと微笑んで部屋を後にした。
何度も行ったり来たり申し訳ない。ルーシーがいなくなってぼーっとしていると、ふと鞄にクッキーが入っていたことを思い出す。
ガサゴソと鞄を漁る。んーと……あ、あった!これすごい美味しいんだよなー。包装紙を破って、口に頬張る。
「うんまぁ〜」
足をプラプラと揺らす。行儀が悪いのは分かっているけど誰もいないしちょっとだけ許して欲しい。
「おまたせ。急に呼んでどうしたの?」
ビクンと身体を跳ねさせる。い、いつの間に……?凄いびっくりした。
「あ、急にごめん。シリウスってお茶好きだろ?だから一緒に飲みたいなーって。」
そう言うとシリウスは目を丸くさせて見開く。何か変なこと言った?
「どうして僕がお茶が好きだって知ってるの?」
あっ………、やらかした。
気まずくなって顔を逸らす。冷や汗がダラダラと出てくる。
「あー……っと、メイドさんから聞いて……あはは」
「そっか、ありがとう」
ニコッと微笑んでお茶を口にする。
「ん…美味しい」
「本当?良かったー」
俺はほっと胸を撫で下ろす。
「あっ、そうだ!このクッキー食べて?」
「いただきます」
パクっと口にそっと入れて食べる。……イケメンなだけあって食べてるところも様になる。俺はただ食べているところをぼーっと見つめる。
「すごく美味しい」
「だよな!これ俺のお気に入り!」
「ふふ、そっか」
そういった後に俺の頬にキスをした。
「なっ……?!」
顔がカッと熱くなる。なにしてんの?!
「あ、ごめん。可愛かったからつい」
つい、じゃないよ!照れるだろ!!
一瞬状況理解出来なかったけど……恥ずかしすぎるっ!
「こ、こういうのはミルとか女の子にやりなよ…」
いや、できるなら男の子にしてくれ。
……それよりまだ顔が熱い、どうしてくれるんだ。
シリウスは手を俺の頬に添える。
「…?」
シリウスの手って骨ばってて男っぽい感じするけど骨が出過ぎずって感じで綺麗な手。
「僕好きな子居るから女の子にはしないよ」
「好きな子いるならその子にしなよ」
「うん」
と嬉しそうに微笑む。何で好きな子いるのにわざわざ俺にしたんだ?
よくわからなくて、こてんと首を傾げた。
「ふふ、顔真っ赤」
「し、しかたないだろ?!」
シリウスがキスなんてするからっ…、シリウスあんまり好きじゃないと思ってたけどやってる事がイケメンでキュンキュンしちゃう。このままだと俺の心臓持たない。
「お、俺外の空気吸ってくるね…」
なんか少しカタコトになってしまった気がする。けどしかたない、だってキスされて心臓バクバクだし凄いキュンキュンしてるもん。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 8