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運命
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「はぁ、はぁ.........」
熱い、熱い、熱い
「ン...…ふぅ......ッ…」
月明かりがカーテンの隙間から細く差し込んでいる
小さな机の上には、封の空いたペットボトル
そしてその横に3つ穴の空いた錠剤の袋が無造作に置かれていた
「全然、効かねえ」
抑制剤を飲んだのはおよそ5時間ほど前のこと
就寝前に服用し朝まで効果が続くはずだった
今までは、そうだった
「何で...」
六畳の一室、シングルベッドの上
「ぅ、はぁ……...はぁ...」
症状の重さに若干の恐怖を覚える
薄い毛布を体に巻き付け、ただ、耐えていた
手足が震える
頭の芯が煮えるように熱い
心臓がドクドクと煩く鳴っている
「.........くそ」
ああどうして
・
・
・
俺が、Ωなんだ
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