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匂い
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純平「おはよ〜陸!」
陸「はよ」
純平「ん?元気ねぇな、目の下クマできてるぞ。さては遅くまでオナってたろ」
陸「違えし、んな事でかい声で言うなよ」
もう高校2年生だというのに相変わらず中学生のような茶々を入れる純平
良く言えばピュアで純粋な奴だ
純平「あれ、樹は?いつも一緒なのに」
純平がキョロキョロと辺りを見回しながら問う
俺と樹は家が近く、幼い頃から登校はいつも一緒だ
陸「今日は委員会の仕事があるんだってさ」
樹は風紀委員を務めている
今日は朝から次の全校総会についての会議があると話していた
真面目で意志も強く面倒見がいいから、人望も厚い
純平「ふうん」
純平はとくに興味もなさそうに頭の後ろで手を組む
直後、キンコン、とスピーカーから音が流れ始めた
遠くで遅刻者担当の教員が睨んでいるのを気づかぬフリでかわし、起立の号令と共に二人揃って教室へ入ったのだった
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