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日常
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純平「陸!!」
陸「よ」
教室の引き戸を開き終えるのも待たず、純平の明るい声が耳に飛び込んだ
その犬ころのような笑顔に向かい、机の間を縫うように窓際の席へと進む
樹「もう平気なのか?」
陸「おー、もう大丈夫」
純平「心配したぞお前、風邪が悪化してインフルエンザになっておたふく風邪になってデング熱になって髪の毛抜けたって…」
陸「情報が錯綜してるな…」
おそらく樹が適当な事を言ったんだろうけど、純平は本気で心配していたらしい
これまでの発情期は5日で落ち着いていたが、どういう訳か今回は8日続いた
一度内山先生に相談してみるべきかもしれない
陸「今日から部活も出れるからさ」
純平「よっしゃー!」
樹「無理はすんなよ」
陸「分かってるって」
鞄から筆箱とノートを取り出し、椅子に腰掛けたところで担任が教室へ入ってきた
同時にキンコン、と鐘の音が響く
起立、気をつけ、礼の号令に日常の何とも言えぬ新鮮さと安心感を感じた
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