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風邪
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陸「先生の地図、雑すぎてわからん」
俺は道に迷っていた
陸「コンビニはこないだ虎岩と出くわした例のコンビニだろ?北ってことはあっちかな…」
くるりと向きを変える動きに合わせ、コンビニのビニール袋がガサッと音を立てる
先生の書いた地図は線がグニャグニャと曲がりくねり、何が何やらさっぱりだった
陸「絵心無さすぎる…」
俺は内山先生を不憫に思った
ふと、紙の右端に目をやると、小さな文字で『牡丹荘103』と記されている事に気がつく
陸「なんだ、アパートの名前書いてあるじゃん」
内山先生には悪いが、この地図を頼りにするよりも道行く人に聞く方が早いように思えた
辺りを散歩していた子犬連れの女性に声をかけ、アパートの場所を尋ねるとああ、あそこねと一度で場所を割り当てることができた
女性の言った通りに道を右に曲がり、直進し二つ目の十字路を左に曲がる
しばらく歩いた先の小さな八百屋の向かいに、そのアパートはあった
『牡丹荘』
これだ
各階4部屋の2階建てアパート、その1階、103と記されたドアの横に設置されたインターホンを押した
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