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男子トーク
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純平「実はさー…」
陸「んー?」
適当な映画を眺めるように鑑賞していると、純平が小さく口を開いた
純平「カノジョ、できた」
陸「っは?」
俺は驚いて、つい大きな声をあげる
純平の顔を凝視する俺の目は、きっと今漫画のようにまん丸になっていると思う
樹「俺は知ってたけどな」
陸「なっ」
さらに驚き俺は口をパクパクさせた
頬杖を付いて面白そうに口角をあげる樹と、照れ隠しのつもりかピザを頬張る純平の顔を交互に見る
陸「え、何、いつ?、つか誰?」
疑問を文章に変換する余裕もなく単語を並べる
純平「マイちゃん!3組の」
樹「最近いい感じだったもんな」
陸「え、前言ってた可愛い子じゃん。まじで、気づかんかった…」
純平「いやー、とんとん拍子でさ、2人に相談する暇もなくゴールインよ」
樹「ゴールインではない」
ヘラヘラと笑いコーラを勢い良く飲み干す純平
耳が赤くなっている
陸「つか樹は何で知ってんの?」
樹「んーまあ、親友だから」
陸「なんそれ。俺だけ知らんかったわけ?ずる!」
純平「樹はすぐ気づくからこっちが言わんでも知ってんの」
陸「何お前怖!」
樹「何でよ」
親友からの突然の告白に素直に祝福する気持ちと、俺だけが知らなかった事実にややショックを受ける気持ち、色々な感情が芽生えて俺の頭の中は大騒ぎだった
純平「樹は彼女作らんの?モテるのにさ」
樹「勉強と部活でそんな暇ない」
純平「うわっ嫌味」
1人感傷に浸る俺をよそに話を展開する2人
純平「陸は?」
陸「ん?」
純平「彼女!作らんの?」
必然的に俺へ回ってくる話題
彼女なんて、居たことはない
そもそも自分がΩ性だと知った時から、半分諦めている
陸「学舎は学ぶための場所だぞ。そんなことで煩悩に縛られてどうする」
純平「強がり」
樹「ダサい」
陸「…」
もっと女子に愛想良くしたらモテるよ、なんて余計な口を叩く純平に冗談混じりに中指を立て、ピザをかじった
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