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男子トーク
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樹「マイちゃんとどこまでいったん」
純平「えーっそれ聞いちゃう?」
樹「もったいぶんなって!教えろや」
陸「普通に気になるわ」
俺達は男子高校生らしく無邪気に会話に花を咲かせていた
口をとんがらせてわざとらしくモジモジする純平に詰め寄る俺と樹
純平「え〜とぉ、俺ぁマイちゃんと〜………手ぇ繋ぎましたー!!」
陸「ピュアか!」
樹「可愛いかよ!」
陸「エッチは!」
純平「まだ!です!」
期待外れの発表に、俺と樹は頭を抱えた
これがお笑い番組なら、きっとここで椅子から転がり落ちるところだったろう
樹「エッチしたんかと思ったわ」
陸「ほんとだわ、お前〜、期待したろ!」
純平「だ、だってさあ!まだ付き合ったばっかよ?そんなすぐできるか!」
樹「童貞だもんな」
相変わらず切れ味の鋭い樹の突っ込みに、何故か俺まで負傷した気分だ
純平「言うな!お前だってそうだろ」
樹「俺は童貞じゃない」
純平「え」
陸「え」
突然の暴露に、俺と純平の口から意図せず同時に声が漏れた
純平「え…、嘘、いつ、誰!?」
陸「おいおいおい初耳なんだけど」
動揺を隠せない俺と純平に対し、樹は特に照れるような素振りもなく、澄まし顔でポテチをつまむ
樹「塾の先生と。1年の時」
陸「うっわ、えぐ…」
ちらりと純平を見ると、言葉を失ったのか顔を手で覆い、指の間から樹を凝視していた
その目は驚きに見開いている
陸「結構大人な世界踏み込んでんな…意外だわ」
樹「別に、そんなもんじゃねえの?高校生って」
純平「そんなもんじゃねえよ?」
想像よりも遥かに純粋な男だったらしい、純平の顔は赤いままだ
陸「つか樹、お前俺にも言わずにそんな、勝手に大人になりやがって…」
樹「わざわざ言わんだろ」
陸「言ってくれよ〜そこは親友として」
幼い頃からの親友が俺の知らぬ間に知らぬ場所で童貞を捨ていて
底知れぬ虚無感が俺を襲った
そんな俺の肩を純平が叩いて慰める
純平「…てことは、残ってんの陸だけか〜」
ボソリと呟く純平の聞き捨てならぬセリフに俺はピクリと反応する
陸「お前もまだなんだろ!」
つい先程、手を繋いだ報告をしていたのは誰だと、俺は丸めた拳を純平の頭にグリグリと押し付けた
純平「いててて!俺は時間の問題!もう確定なの!」
樹「あはは確かに」
陸「お前は黙れ!裏切り者!」
男子高校生同士の恋愛話
それは時に波乱を生む
俺達の話は尽きること無く、深夜0時を回るまで続いた
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