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雨
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『ガン!』
唐突だった
大きな音が、狭い個室に反響する
男の動きがピタリと止まった
俺は思考がぼんやりとしていて、音の正体を理解するのに少し時間がかかった
どうやら出入口の戸に、何か大きな衝撃が加えられたようだ
「入ってまーす」
男は少し焦った様子で俺の口から自身の性器を引き抜くと、やや怒りを帯びた表情を浮かべ戸の向こう側へ声をかける
『ガン!!』
男の呼び掛けにも構わず、再び音が響いた
一度目よりも更に大きな音だ
『ガン!!』
三度目の音が響いた時、同時に金属が壊れるような音がした
戸が荒々しく開き、自然光が差し込む
逆光の中堂々と立つその大きな輪郭には覚えがあった
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陸「虎…岩」
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