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お風呂
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ぼうっと余韻に浸っていると、突然肩に鋭い痛みを感じ我に返る
陸「な、何?」
驚きながらも思考を巡らせ、虎岩が俺の肩に噛み付いているのだと認識した
それは甘噛みなんて優しいものではなく、本気のそれだった
虎岩は荒い呼吸を繰り返し、まるで獣が獲物を狩るような様子で噛み付いて離れない
陸「…」
腰に当たる硬くて温かい感触
平気なはずが無かったのだ
俺の体を気遣い、虎岩は指で処理をしてくれた
発情したΩを前にしたαが正気でいられるはずが無いのに
虎岩は耐えて耐えて、そして今
プツリと切れた
陸「…虎岩?」
呼び掛けに応えない
我を失っているのか、それとも必死で己と戦っているのか
肩に伝う血と唾液の生暖かい感触
俺は胸の奥をぎゅっと掴まれたようでなんだか苦しくなった
ふと、俺の体を後ろからきつく抱き締めている奴の両腕に目がつく
そこには無数の引っ掻き傷
それは出来たばかりの生々しい傷だった
最中、俺が無意識に付けた傷だとすぐに理解した
途端に俺はこの大男が堪らなく愛おしく思えて、肩に埋まったままのそいつのこめかみにそっとキスをした
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