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一話「幸せな日々」
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「おーい、善逸。居るか?」
ガラッと唐突に病室のドアを開ける天元。
「な、なななななな何?なのよ?」
「騒ぐなって、ここ病院だしよぉ」
「え、びょ、病院?」
「そうだな。」
「え、な、な?」
混乱してる善逸に左手包帯ぐるぐる巻で話す天元。
「混乱すんなっての。善子は、俺が居ないとダメだな、お前」
「なっ…///」
天元が善逸を撫でながら話すと、顔を真っ赤にする善逸。
「俺は薬を貰いに来ただけだっての。元気になったら、ド派手に屋敷に顔見せに来いや」
ポンポンと善逸の頭を右手で撫でながら善逸を見つめる天元。
嬉しくて泣いてしまう善逸。
「…ったく、泣き虫だなお前は。待ってるからな、来いよ?善逸」
にっと笑いながらわしゃわしゃと善逸の頭を撫でる天元。
「ぅ…は、はい…//」
「じゃあな?俺、胡蝶ん所行ってくるわ」
ニッと笑って善逸に話すと手を離して病室を出ようとする天元に一瞬だけ寂しそうにする善逸。
「なんだー?どうした?寂しそうな音が聞こえるなぁ?」
二っと笑って善逸を見る天元。
「う...えっと...//」
「なーに照れてんだぁ?」
余裕そうな天元の様子に余計恥ずかしくて真っ赤になる善逸。
「何だってんだよ?善逸」
「え?あ・・・いや・・・」
「何?どうした」
わしゃわしゃと善逸の頭を撫でる天元。
「あ、あの…」
「だから何だっての。お前ほんとに俺様いないと駄目だわなぁ~」
くすっと笑いながら善逸の顔を覗き込む天元。
「ッッ...///」
恥ずかしくて真っ赤な善逸を見てくすっと笑う天元。
「明日も来てやる。寝るまでここにいてやるから安心して寝ろ。な?」
「ほんとに…来てくれる?」
「らしくねぇなぁ」
心の底から寂しそうに言う善逸にくすっと笑い、笑いながら蒲団を叩く天元。
「なっ…そんなこと言わなくたっていいじゃない」
赤面しながら拗ねてそっぽむく善逸。
「わーるかったって」ニッと笑って善逸の顔を覗き込みポンポンと善逸の頭を撫でる天元。
(・・・あ、この音だ)
天元の楽しそうな音が善逸には聞こえ、恥ずかしそうに枕で顔を隠す善逸。
「なーに隠してんだぁ?」
枕を外そうと天元がするも恥ずかしくて枕をなかなか離さない善逸。
「ねぇ、俺退院しても行くところないんだ…えっと…」
「なんだ?俺様の屋敷に来るか?リハビリがてらに稽古もしてやるぞ!」
「い、行く!行きたい!!」
「じゃ、決まりだな」
ニッと笑いわしゃわしゃと善逸の頭を撫でる天元。
「胡蝶―、俺は帰るぜー?」
キヨから薬を貰って帰ろうとする天元。
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