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㊅ー㊃「雑巾レースと怪我㊃」
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「なら、俺様が派手に合図をしてやろう。よーい!」
天元が言うと花火が鳴りその合図で駆け出す、雛鶴・まきを・須磨。
「三人共、まぁまぁ早いよな。雑巾レースのお陰で、床も綺麗になるってこった」
嫁三人が走るのを届けながら呟く天元。
「ていうか、彼奴ら1回で何周するんだ?」
へらりと笑いながら3人を見る天元。
「ま、いっか。俺様には関係ねぇし?善逸が大丈夫なら、俺は良いし、な。綺麗な方が彼奴もいいだろう」
考えながら頷きウロウロと家の中を見て確認して回る天元。
「んー?」
白くなってる柱を見つけ、すっと指をやると指に埃が付きピクッと眉を顰める天元。
「まぁ、でもここはあとでいいか。嫁達のレースを見に行ってやろう」
そう呟き、踵を返して戻る天元。
「おーい、そっちはどうだぁ~?」
レースの様子を見に戻れば、3レース中2勝している雛鶴。
「おーおー、雛鶴いい感じだなぁ」
ニヤっと笑って見届ける天元。
「・・・にしても、随分と床が綺麗になったもんだなぁ、お前ら」
「あ、天元様!」
気が付いてパタパタと天元の元に走っていく・雛鶴・まきを・須磨。
「あー、はいはい。よしよし。この部屋の床は十分綺麗になったなぁ?あと廊下も。善逸のやつ、派手に喜ぶんじゃねぇか?」
ケラケラ笑って話す天元。
「「が、頑張ります!」」
喜んでもらおうと必死な須磨。
「あんま、無理すんじゃねぇよ、な?」
ポンポン、と須磨とまきをの頭を撫でる天元。
「天元様に撫でられたぁ~!!」
嬉し泣きする須磨。
「わ、私だって撫でられたんだからね?」
張り合おうとするまきを。
「ふぇ?」
嬉しくてわかってない須磨。
「この馬鹿ッ!」
ペシっと須磨の頭を叩いて上書きするまきを。
「へーへー。喧嘩すんなよぉ?」
ポンポンとまた須磨の頭を撫でる天元。
「お前たちは大事な忍だ。いつ死んでもおかしくねぇ、でも自分の命は大事にしろ、最優先だ。なんかあったら逃げろよ?その代わり帰ってきたら善逸が最優先だけど、あまえさせてやっから」
ニッと笑って嫁三人の顔を見てよしよしと頭を撫でてやる天元。
「「「はい!」」」
三人共返事をすると、また掃除を再開した。
「よしよし」
ポンポンと頭を撫でてやりながら、その様子を見る天元。
「えへへ…撫でてもらえたぁ」
嬉しそうにする須磨。
「そんなんで喜びやがって」
むぅと少し不満げな、まきを。
「えー、まきをさんだって撫でてって言ったら天元様撫でてくれますよ?ねぇ、天元様!!」
まきをの言葉に拗ね気味になりながら、天元に笑顔で問いかける須磨。
「あ?ああ・・・。まぁ、撫でてほしかったら来るんじゃねぇか?」
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