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⑧fjky 前回の続き
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f「なぁ。」
k「ん?」
f「どうだ?俺と一緒に住まねえか?笑」
k「んあ?…あ!お前!俺の発言パクっただろ?!笑」
f「あはー!気付くのおそー笑」
つい口に出てしまった。
真剣には言えない。
友達としての関係を壊したくない。
なんて臆病なのだろう。
自分の情けなさにいつも後悔を見せつけられる。
f「あ、出前届くまで少し時間あるわ」
k「ん…あぁ…シャワー浴びてくるかな」
f「いいよ。行っといで。」
一緒に温泉とか行ったりした仲であって彼は全裸だけど恥じらいなく立ち上がり着替えを用意して浴室に入っていく。
後ろ姿が目に焼きつく。
美しい直線が描かれた背中。
すらりと伸びた細長い手足。
キャンバスのように白い肌。
どこを見ても美術品のように美しく感化される。
全て手に入れたい。モナリザにも劣らない。
k「フジー!バスタオル忘れたー!」
f「えぇ…。はいはい。持っていきますよ」
渋々バスタオルを手に持って浴室へ向かう。
k「ありがとー」
f「ん。」
水もしたたる何とやら。
美術品と水の組み合わせは息を呑むほどの美しさだ。
気だるそうなふりをしながらリビングに戻る。
そうでもしないと見惚れて動けなくなりそうだったから。
本当は隅々まで見ていたい。
恋とは恐ろしいものだ。
そんな煩悩を叩くようにインターホンが鳴る。
k「…っ!」
そんなに驚くようなことだろうか。
異常なほどの驚きっぷりだった。
f「俺出るから髪乾かしちゃいな。」
k「あ、ありがと…」
商品を受け取りながら推理する。
インターホン如きで怯えるような素振りを普通はしない。
と、なるとインターホンが鳴ったことが事の始まりだったのだろうか。
何があったんだ。今にも聞き出したいくらいだ。
k「うあーーー!スッキリした…」
f「うるせえな笑」
k「あー!お腹空いた!食べよー!」
f「おう」
黙々と食事を始める。
大きな口にパクパクと詰め込みリスみたいに頬張る。
なんて可愛らしいのだろう。
米粒が顔に付いてるのに気にも止めず夢中で食べ続けている。
f「米粒顔に付いてんぞ!子供か!笑」
k「後で食うんだよ!」
食べ終わって一息ついたところ、あまり長居するのもよくないかと思い時計に目をやりながら話しかける。
f「そろそろ帰ろうかな。時間も時間だし」
k「え?…あぁ…そっか…」
随分と歯切れの悪い返事だったが特に気にせず立ち上がって玄関に向かい、靴を履く。
服の裾をくいっと引っ張られたので、振り向くとキヨがいた。
何だか恥ずかしそうに服の裾を下に引っ張りながらふるふると震えて下を向いている。
f「…キヨ…?どうした?」
k「あ、あのさ、、、」
f「お、おう…」
k「もう、少し…いてくんね??」
f「え?」
k「あ、いや、その…予定あるならいいんだけどさ」
f「んー。別にないからいいよ。そのかわり泊まってくけどいい?」
k「あ、いいよ!俺も明日何もないからさ!」
履いた靴をもう一度脱いで部屋に入る。
いつもならゲーム付き合えよと実況者らしく誘ってくるが今日は違った。
付き合い立ての彼女のように恥ずかしそうに誘ってきた。
あくまで表面はそう見えるだけで裏面ではきっと、もっと恐怖に満ち溢れて1人じゃ怖い。不安だから一緒にいてほしい。その気持ちの方が強く見えた…気がした。
1人にさせてはいけない。
だけどこのまま一緒にいると自分自身もどうなってしまうかわからない。そんな不安と期待を抱えて好奇心と理性に挟まれながらリビングに向かう。
ウサギの穴に落ちたように。
f「んあーー。ねみぃ。」
k「んじゃ寝るか」
f「どこで寝たらいい?」
k「んー。特に寝床も用意してなかったし俺のベッド使っていいよ」
f「お前どこで寝るんだよ笑」
k「えー。ソファーとか?」
f「なるべく離れるからベッドで寝よう。家主を追いやるようなことは流石にできんわ笑」
k「んー。じゃ、それでいっか。お前のスペースこんくらいな?」
指と指の間に隙間を作って見せ悪戯っぽく笑う。
f「寝れるか!!笑」
キヨの体に触れないように背中を向けてベッドから落ちそうなくらいまで身を追い込む。
人の気も知らずキヨはすうすうと気持ち良さそうに素早く眠りについた。
f「…俺より早く寝るのかよ…笑」
小声でツッコミを入れて寝ている彼を見つめる。
彼を例えるならショートケーキのようだ。
クリームのように白い肌と特別感のある赤い苺のようなインナーカラー、仕上げのチョコプレートで完成。
一流のパティシエに作られたケーキだ。
たくさんの人に愛されている。
一口でいいから食べたい。どんな味がするのだろう。実際に味はしないと思うが何となく甘そうでそっと頬に口付けをし、知られないうちに眠りにつこうと横になる。
一瞬ピクリと反応した彼が本当に寝ていたのか疑問だったが気のせいということにしておこう。
じゃないと今夜は乗り切れないから。
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珍しくR表現無し?でいけました笑
書き忘れてしまいましたが、2人はなんと付き合ってません。
付き合えやって思うけどお互いに駆け引きしてる様子と強がるキヨが書きたかった。
また思いついたら更新します
ではまたどこかで。
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