アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
mbky 3
-
頼んだ3人分の飲み物が運ばれてきた。
各々自分が頼んだものを受け取り飲み物を片手に軽く乾杯をした。
自分だけコーラだがまあ、今の風潮気にすることは少しもないだろう。
2人はビールを半分くらい飲み、うまい。と口にして一息つく。みんなビールを飲むとなぜか決まって言う。なぜなのだろうかと疑問に思いながらグラスを置いてメニューを手に取り食べ物に目をやる。
k「あ、俺お腹空いたから何か頼もうかな。」
「俺もなんかほしいな!」
「何にする?」
久しぶりに3人で会話をした気がする。頼む物を決めて店員を呼び注文する。
k「そういえばお前今何してんの?」
「あー、俺?俺は…細々と会社営んでまーす笑」
k「うぇー!社長じゃん!」
「小さいところだよ」
k「でもすげえよ!よくやってんなー!」
「俺ら合コン行ったら強そうっすね!笑」
k「あはは!そうかもですね!」
今度は3人で会話を楽しんだ。
しかし、友人への違和感は消えるものではなかった。
気のせいかもしれないが仕事の話になった時一瞬目が泳いだ気がした。酒でも回っているのだろうか。
k「ちょっとトイレ」
「はいよー。」
店主にトイレの場所を聞き、教えてもらった場所まで足を運ぶ。
やはりトイレも綺麗で2時間くらいここで過ごせそう。などくだらないことを思う。少し足がふらついた。アルコールは入っていないのに顔に火照りが出始め何だかふわふわしている。雰囲気で酔っているのだろうか?たまにソフトドリンクでも十分雰囲気で酔える人がいると聞くがそれだろうか。ふわふわと軽い足取りで個室に戻ると料理が届いていた。先程までお腹が空いていたのに今はそうでもないが出されたものは残さず食べる主義なのでちまちまと食べる。
「キヨ?」
k「ん?」
「飲んでる?なんかさっきからボーッとしてない?」
k「え?あぁ、多分雰囲気で酔えるタイプかもな」
「あー、たまにいる!そーゆータイプ!」
「いるねー!俺の会社にもいますもん笑」
楽しい雰囲気だし自分も笑ってる。だけど笑い声が遠く感じる。頭がボーッとして思考に霧がかかってきた。
目覚ましにとコーラを飲むがどんどん霧が濃くなっていき、視界もゆらゆらと水中のように揺らいできた。
そろそろやばいかも。しかし、雰囲気で酔えるとしてもこんなになるだろうか。それすらも考えられないくらい上手く思考が回らなかった。
「いやーやっぱキヨさん生で見るとまじでイケメンっすね!身長も高いし華奢ですよね!手首なんて俺の手に収まりますよ!」
k「えー?そんなことないれすよー。まぁ、身長と華奢なのは間違ってないれすけどね〜。」
なんだか呂律も回らなくなってきた。
2人はそんな俺を見てもあまり気にせず会話をしている。
何も違和感を感じないのか、それともこんなもんだと思われてるのか。2人の話し声が遠い。息も上がってきて脈が早くなってくるのをなんとなく感じる。
「キヨー?大丈夫?」
k「うぅん…大丈夫よ〜。なんか眠くなってきた」
「早いなー。もう少しだけ飲ませてくれよー。寝てもいいからさ!」
k「うぅん…。」
「何だか申し訳ないですね。」
k「気に、ひないれぇ…」
おかしい。こんなになるはずはない。
なぜ2人は気にしない?
2人は酒を飲み干してそろそろかと話始める。
半分も内容が頭に入ってこない。
「そろそろだな。」
「お前よくやったな。とりあえずタクシー呼べ。」
「わかりました。」
「約束通りですよね?」
「上出来だよ。」
不思議な会話をしながら男は友人に茶封筒を見えないように手渡していた。
その頃にはもうキヨの意識は無いに等しく、目を瞑りはあはあと懸命に息をしていた。
がたいの良い男はキヨを軽々と持ち上げタクシーに乗り指定した場所に向かわせる。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
18 / 97