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mbky 4
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着いた場所は廃ビルの一角のオフィス。
外装に似合わず綺麗なデスクとソファー、テーブルがあった。
男はキヨをソファーに寝かせて友人と会話する。先程とは全く違う口調だった。
「しかしお前よく自分の為に友達売ることできたな。しかも有名配信者だし。」
「…。」
「まあ、よくやったよ。後はゆっくり堪能するからさ。どうせなら見てけば?」
「いや、合わせる顔がないので帰ります。」
「ふーん。じゃあさ最後まで見れたら100万上乗せするよ。」
「…さすがにそこまでできませんよ。」
「なんか勘違いしてない?これはゲームの提案じゃない。契約の話だよ。呑めないなら封筒置いて帰れ。」
「でも、キヨくんと会わせるだけって」
「これだから契約書読めねえやつは嫌いなんだよ。ここに書いてるだろ。追加で取り付けることもあるからその時は従わないと白紙になるよってさ。それとも難しい言葉で書いたから理解できなかったのかな?」
紙を読み返しすと確かにそういった文言が小さく書いており、ちょうど真ん中より下あたりに書いてあり見逃すのも無理はなかった。迂闊に手を出したのが馬鹿だったとしか思えないが人は追い詰められてる時ほど目先のモノにしか目が行かない。説明の時に必ずこういった文言を省き、後は自分で確認させる。やはりこういった手口が非常に上手い。
今更ながら後悔した。しかし、これを破棄すると自分の人生が終わってしまう。地獄の選択だった。
彼の選択は一つだった。
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