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mbky5 ※
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見つからないように身を潜める。
周りをキョロキョロと見回している。
「金魚が逃げた。予想外だ。もっとだ。震えるくらい駆り立ててくれ。必ず捕まえてやる。」
まるで話しかけるように1人で喋る。
月明かりにニヤリとした顔が照らされてより一層恐怖心に煽られる。
男はゆっくりと歩き始め階段を登って大きな扉の部屋に入っていった。
いつまでもここに隠れられないのでその下の大きな扉を静かに開く。
二股に通路が分かれていてとりあえず左の通路へ進む。
また扉が3つある。左端の部屋から見て行く。
左端の部屋に入ると凶器が並べられていた。
斧、肉切り包丁、チェーンソーなど。
ナイフなどもたくさん置いてある。
向かいの右の部屋に入ると花が育ててあった。
全く違う空間のように美しく咲き誇っている花がたくさんある。
真ん中の部屋はトイレだったので物珍しい物もなければ未だに窓がひとつも見当たらない。時計もないので時間がわからない。部屋から出て、右の通路に向かう。こちらには一つしか部屋がない。部屋に入ると書斎のような部屋でたくさんの本や新聞、今時珍しいタイプライターと書類があった。
文章を読む。
-早く私を捕まえてくれ。お前たちは何をしている。-
誰に宛てたものかわからないが、捕まえるということは警察へ宛てたものではないかと思う。
もしかしたらと思い、自らの指紋を付け、助けてどこかの山奥古い屋敷と映し出されるか分からないが指で書く。
部屋を後にする。移動しようと入ってきた扉を迂闊に開けてしまった。目の前には男がいた。
見つかってしまった。はっと目を見開き後退りするが男は逃さない。
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