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mbky9 ※
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胴体の上に広げられた血と白濁の駅が混ざり合っていちごミルクのようだった。
それを見て満足したかのように男は部屋を出て行った。
k「クソいてぇ…。」
結ばれたままのリボンを解いてもう一度浴室に入る。
お湯が傷口にしみて叫びたくなるほど痛かった。
排水溝がゴボゴボと音を立てて全ての液体を飲み干していく。
血だらけのシーツで寝るのは嫌だなと思い、身を包めていた布を上に敷いて眠りにつく。
目が覚める。
相変わらず夜が明けない。
エントランスに出てやっと陽が出ているのがわかる。
しかし今日の空は生憎の雨模様だ。
男は傘をさして屋敷を後にする。
昨夜の傷がまだ痛む。
今日こそ何か掴まないと2度と家に帰れなくなる。
そんな気がして部屋の隅々を捜索する。
気になるのは書斎の鍵付きの引き出しと男の配偶者であろう人物が十字架にかけられた部屋だ。
鍵は書斎になかったが、机に書類があるか確認しにいく。
-私は死に芸術を感じる。まっ黒な衝動に駆り立てられる。抑えられないんだ。早く捕まえろ。-
また手紙が置いてある。その紙にまた指紋を残し、十字架の部屋に向かう。
心臓がバクバクと鳴り響く。もしここに入ったのがばれたらどうなる?
しかし入らなければ先に進まない。
もう一度禁断の扉を開ける。
十字架から女性が監視するように見下ろしてくる。
そこから目線を逸らし、他の物を探す。
祭壇か何かはわからないが女性の足元に小さな棚のようなものがあり、机上には紙切れが置いてある。
N35.66540°, E139.18993°
なんの数字だろうか。
この紙切れを触るわけにはいかずじっくりと焼き付けるように記憶する。
忘れないうちに早足で書斎の部屋に向かう。
もし、この推理が合っていれば助かる可能性がある。
書斎の紙に指で暗記した数字を書く。
もうそろそろ帰ってくるだろうか。
エントランスに出て天井窓を見上げる。
雨が降っていて空が暗い。
夜なのか夕方なのか分からず、時間の予測はつけられなかった。
なんだか長い時間ここに拘束されて疲れてしまったようだ。天井窓を見ると外に出たくてつい眺めてしまう。
今日はここで寝たいなと思い、その場に横になる。
すると目の前の大きな扉が開き、男が帰ってくる。
「君はここが好きなのかい?なぜ寝転がっているんだ。」
男は少し困ったように眉を下げている。
k「あ、その、時間わからないからせめて朝昼夜の確認をしようとですね…」
「まぁ、いい。そこにいなさい。」
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